はなふさ皮膚科

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プロペシアの
効果と副作用について

プロペシアの効果と副作用について

プロペシアはMerck社より生産販売されている薬で、AGA治療の内服薬としては初めて日本で承認された薬で2005年12月に販売が開始されています。海外では1990年代前半には承認され、使用が始まっています。 プロペシアの有効成分がフィナステリドです

プロペシアが効くメカニズム

プロペシアの有効成分であるフィナステリドはテストステロンと似た構造を持ち、5α-RⅡと競合阻害します。テストステロンが5α-RⅡに結合する前に、フィナステリドが5α-RⅡと結合し、その活性を低下させます。

ミノキシジル外用薬について

フィナステリドは、テストステロンと構造が似ているということで、その作用が気になる方もおられると思いますが、フィナステリド自体には男性ホルモンとしての作用がないことが確認されています。フィナステリドは、男性ホルモンの活性化を阻害するが、完全にそれを止めるわけではないので、骨濃度、骨代謝または血清リポタンパク質、および血清PSA(prostate specific antigen)値と性機能には明白な影響を与えないことが証明されています。従って、フィナステリドはは、骨粗鬆症の発症、もしくは男性の血清リポタンパク質の変化を経由して、心血管疾患のリスクに影響を与えることはほとんどありません。

プロペシアの効果

毛周期を繰り返しながら、徐々に成長期の長さが伸びていき、毛髪量が増えていきますので、効果が実感できるまで6ヶ月ほどかかります。
Merck社が1997年に世界中で大規模に行った治験ではプロペシア1mgを12ヶ月内服した群では約5,1cm2あたり85.6本(16.7本/cm)程度の増毛が見られたとしています。一方でプラセボ内服群では、27.2本の減少が見られました。

  Kawashimaらによる日本人に対する大規模な治験では24歳から50歳の男性414例(Norwood-Hamilton分 類でIIvertex、IIIvertex、IV及びV)、すなわち軽度〜中等度の男性を対象とし、プロペシア48週投与で1mg投与群で58.3%(77/132例)の患者で「やや改善」以上が見られたとのことですが、逆にいうとプロペシアだけだと1年近く内服し続けても42%の方は改善が見られないということになります。その後オープン試験で合計3年間プロペシアを投与したところ78%の患者に「やや改善」以上が見られました。

ミノキシジルについての注意点

(Michala Fiurásková らによるPathobiology of androgenetic alopeciaより引用しました。)  

ただし、プロペシアも魔法の薬というわけではなく、Jerry Shapiroらによると、内服5年で、改善は約50%で、不変が約40%、悪化が約10%と報告されています(Use of Finasteride in the Treatment of Men With Androgenetic Alopecia )。  

  もしプロペシアを6ヶ月間飲んでも、効果ない(すなわちAGAが進行してしまう)なら内服を中止し、別の治療を加えるか、変更するといいでしょう。

プロペシアの長期的効果

プロペシアはAGAが軽症のうちに始めるほどよく、10年以上効果が持続することがわかっています。ただし10年以上髪の毛が増え続けるわけではなく、何もしなかった人よりは、髪が多いだろうという意味です。

プロペシア0.2mgと1mg

日本における治験ではプロペシアは0.2mgと1mgでは効果に有意差はありませんでしたので、まずは0.2mgからスタートし必要であれば1mgに増やすという方法が推奨されています。ただし1mgを内服しても副作用はさほど変わりないので、1mgからスタートするのも良いでしょう。現在では日本では1mgからスタートすることが多いです。

フィナステリド5mgの内服をすすめるクリニックもありますが5mgと1mgでは効果は変わりませんので、1mgで十分です。

併用療法

AGAに対してプロペシアとミノキシジル外用薬の併用療法で、推奨されています。プロペシア単剤、ミノキシジル単剤よりも効果が高いことが多くの論文で証明されています。
・プロペシアは男性ホルモンの影響から毛包を守る役割(守備)
・ミノキシジル外用薬は毛包の血流増加、成長因子の放出を促すといった役割(攻撃)
ですので2つを組み合わせる攻めと守りでと相乗効果が期待できます。
当院ではそれらにHARG療法を加えた治療をお勧めしています。

女性はプロペシアを飲んで良いか?

閉経後の女性の男性型脱毛症(かつてはそう呼ばれていましたが、今は女性の男性型脱毛症という概念はほとんどなくなりました)を対象としたフィナステリド(≒プロペシア)投与治験では、有効性が認められず、女性へのフィナステリドの適応はありません。この実験結果から、女性の薄毛に関しては男性ホルモンの影響は少ないと証明され、女性の男性型脱毛症という概念が消えるきっかけにもなりました。
また、妊娠中の方がプロペシアを内服すると男子胎児の生殖器官に影響を与える可能性があるので、禁忌です。プロペシアは、乳汁移行する可能性が否定できませんので、授乳中も禁忌です。

  上記まとめますと、女性にとってはプロペシアを飲むメリットはありませんので、飲まないほうがいいでしょう。

高齢者はプロペシアを飲んで良いか?

プロペシアの国内治験は24歳から50歳を対象としています。しかし高齢者に関してもプロペシアの副作用発症リスクは変わらず、AGAの患者は内服を検討しても良いでしょう。ただし高齢者の場合、プロペシアの効果がやや低いとの報告もあります。  

前立腺癌のスクリーニング検査で血清PSAを検査する場合、プロペシア内服の影響でPSAが低めに出ますので、検査値の2倍にしてPSA値を評価するといいでしょう。前立腺癌の検査をしているときはプロペシアを飲んでいることを伝える必要があります。

プロペシアの代謝

肝臓のcytochrome P450 3A4という酵素にて代謝され、尿や糞便にて排出されます。ですので肝機能が低下している方は少し注意した方がいいでしょう。

プロペシアの併用注意薬

今の所、プロペシアの併用注意薬に関しては、基本的には他の薬剤との併用は問題ないでしょう。

プロペシアの副作用

プロペシアの内服に関して最も重要な問題となるのは性機能への影響で、その影響に関しては現在でも議論の分かれているところです。日本における治験では、性異常障害の発生率に関しては、プラセボ(偽薬)との統計学的な差はありませんでした。治験時の副作用で、減退減退3例(1.1%)、勃起機能不全2例(0.7%)が見られていますが、偽薬を飲んだ群も同程度の性機能障害が見られており、プロペシアのせいで性機能障害が起こったとは言えないという解釈です。 ただし、これには逆の意見もあり、米国FDAでは、プロペシアの添付文書に薬を中止後も続く性欲の低下、勃起不全、オーガニズムの異常、内服中止後改善する男性不妊、精子の異常について警告して、完全に安心というわけではありません。 今後、子供を作る予定のある方は少し注意したほうがいいでしょう。

またプロペシア内服との因果関係は不明ですが、市販後調査では、プロペシア内服中に0.2%の頻度ですが、肝障害の発症が報告されています。もともと肝機能障害のある方は注意する方がいいでしょう。長期でプロペシアを内服される場合は、定期的に採血にて肝機能の検査をすることが勧められます。  

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