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自毛植毛のメリットとデメリット

薄毛治療の方法の1つに、植毛があります。読んで字のごとく、毛を頭皮に移植することでボリュームを取り戻す治療方法です。薄毛には数々の治療方法がありますが、今回はこの植毛についてメリットやデメリットを詳しく解説していきます。

植毛には「自毛」と「人工毛」の2種類がある

まずは植毛の基礎からお話をしていきます。植毛といっても、自毛を使った植毛なのか、それとも人工毛を使った植毛なのかによって、それぞれ違う特徴を持つものです。まず植毛とはいったいどのような治療なのか、簡単に見ていきましょう。

自毛を使って植毛

自毛で植毛する場合は、後頭部や側頭部など、比較的、薄毛の影響を受けにくい部位の毛髪を薄毛の部位に移植していきます。
毛の根元には、毛包といって毛髪を成長させる働きを持った部位が存在しているのが特徴です。この毛包ごと移植していくので、移植後も薄毛の影響を大きく受けることなく成長してくれます。

自毛の植毛には、移植するための毛髪を頭皮ごと採取するFUT法と、移植する毛髪を毛包ごとに採取していくFUE法の2種類が良く知られている方法です。
広範囲の治療をしたい場合はFUE法よりもFUT法が向いていると言われていますが、FUT法はメスを使って頭皮を切り取るため、どうしても傷跡が1本だけ残ってしまいます。

FUE法はメスを使用しないことから傷跡が目立ちにくく、術後の抜糸も必要ありません。そのため現在ではFUE法が主流となっています。

人工毛を使って植毛

ナイロンやポリエステルで作られた人工毛を使って植毛していきます。人工毛と聞くと明らかに人毛とは違った毛質のものを想像されるかもしれませんが、本物と見分けがつかないほど違和感のない仕上がりであることが特徴です。

もちろんさまざまな色の毛が用意できるので、ご自身の毛髪に馴染む仕上がりになります。
人工毛は自毛と違って必要な本数をいくらでも用意できるので、自毛と比べると、なりたいボリュームを叶えやすいと言えるでしょう。
しかし人工毛は、やはり作り物の毛であることから定着率が悪く、脱毛しやすいのがデメリットです。
また、感染や異物反応、瘢痕形成といったリスクが長期間にわたり付きまといますので、先進国ではほとんど行わらなくってきています。

自毛植毛のメリット

薄毛の影響を受けにくい部位から毛包を採取して移植する自毛移植は、しっかりと治療効果を出したい方におすすめの治療方法です。しかしもちろん、自毛植毛はメリットだけでなくデメリットも存在します。それぞれ詳しく見てみましょう。

治療後のメンテナンスが不要

もともと自分の頭皮に生えていた毛を使って植毛するので、人工毛と比べるとかなり定着率が高いです。
人工毛はやはり本来の自分の毛ではなく、炎症も起こりやすいことから、せっかく植毛しても1~2年ほどで抜けてしまいます。
そのため定期的にメンテナンスをしたり植毛しなおしたりしなければなりません。

自毛の場合は、定着さえすればほぼ永久的に移植部位で生え続けることが特徴です。
定着率も90%と言われており、かなり高い効果が期待できます。一度移植をしてしまえばメンテナンスが不要なので、わずらわしい通院が必要なく、植毛後の満足度も高いです。

自然に仕上がる

自毛で植毛するメリットは、なんといっても自然に仕上がることでしょう。
人工毛を移植した場合、埋め込んだときの長さのままずっと変わりません。
また抜けても新しく生えてくることはないので、時間が経つにつれて植毛した部位の密度が薄くなってしまいます。

ところが自毛の場合は、毛包ごと植毛するので植毛後はもともと生えていた自分の毛と同じように扱うことが可能です。
つまり長さも自由に整えられるということ。自分の髪の毛そのものですから、髪質も同じです。違和感のない自然な仕上がりに整えられます。

拒絶反応が起こらない

拒絶反応とは、体が植毛した毛を異物と見なすことで、毛を攻撃してしまい炎症が起きてしまうことを言います。
人工毛を使った植毛の場合は、拒絶反応がとても起こりやすいことが特徴です。
人工毛はナイロンやポリエステルでできた作り物なので、体がどうしても異物と見なしてしまい、異物を追い出そうと拒絶反応を起こします。そのため植毛した部位が荒れたり、人工毛が抜けてしまったりすることがあるのです。

一方で自毛植毛の場合は、もともと生えていた自分の毛を移植するので、拒絶反応が起こりません。だから頭皮が荒れたり拒絶反応によって植毛した毛が抜けてしまったりするリスクが低いのです。

確実に髪の毛を増やせる

自毛は拒絶反応が起こらず定着しやすいことから、確実に髪の毛を増やすことができます。植毛しても時間が経つにつれて抜けていってしまう人工毛の植毛とは、効果の確実さが違います。それなりの費用はかかってしまいますが、確かな実感を得たい方には自毛での植毛がおすすめです。

自毛植毛のデメリット

自毛での植毛は、仕上がりが自然でメンテナンス不要、拒絶反応が起こらずしっかりと髪の毛を増やせることがメリットです。
これだけ聞くととても画期的で良い治療方法のように思えますが、やはりどうしてもデメリットも存在します。

費用が高い

植毛は自由診療であるため、保険が適用されません。そのためどうしても費用が高額になってしまいます。
植毛の中でも自毛を使う方法は、とくに費用が高くなる点が特徴です。
一般的に基本治療費200,000円に加え、1株(2~3本)あたり約600~900円の費用 が必要になります。
浅めのM字修正だと約500,000~700,000円、深めのM字修正だと900,000~1,300,000円、頭頂部の修正だと600,000~1,000,000円が相場です。

人工毛の場合は1株あたり約200~300円ほどですので、自毛植毛の約3分の1の費用で植毛できます。

植毛の仕上がりが医師の技術で左右される

植毛は非常に細かい作業が必要です。毛包を採取してから植毛するまでに時間が経ってしまうと、定着率が落ちてしまうため速やかに作業する技術が必要になります。
また植毛する際には向きを見ながら植毛しないと、定着した後に本来の毛流れとは違う方向に毛先が向いて、不自然になってしまうこともあるものです。

仕上がりのデザインも医師の腕で左右されます。「もう少しこっち側に毛が欲しかったな…」「こんな形が良かったな…」となってしまうこともあるかもしれません。
植毛に慣れている医師とそうでない医師とでは定着率にも差が出てしまうので、植毛を受ける際は医師選びも重要と言えるでしょう。

発毛効果を実感するまでに時間がかかる

植毛の手術自体は1度で終わり、入院の必要もないため日帰りが可能です。
植毛する量が多い場合は数回にわけて手術をすることもありますが、基本は1度で済みます。
ところが植毛した毛がご自身の毛髪に馴染むまでには、1年近い時間がかかってしまうのです。
植毛してからおよそ半年ほどで移植部から髪が生え始め、そこから少しずつ生え揃っていくのでどうしても長い時間がかかってしまいます。
植毛をしたからといって、すぐに理想のヘアになれるわけではないので、注意が必要です。

まとめ

自毛植毛は、人工毛の植毛と比べると費用が3倍ほどかかり、毛髪がもともとある毛に馴染むまでおよそ1年かかります。
しかし人工毛で見られやすい拒絶反応もありませんし、定着率が高く、自然な仕上がりになることから、人気の植毛方法です。とはいえメリットとデメリットがありますので、ご自身に合った治療法なのか、考えた上で行うことが重要となります。

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