はなふさ皮膚科

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白髪の人は薄毛にならない?白髪と薄毛の関係性

「年を取ると薄毛になるか白髪になるかの2パターンがある」と言われることがあります。同様に白髪になる人は薄毛にはならないと言われることも少なくありません。中には「自分は白髪が生えたから薄毛にはならない」と言っている人を見かけるほどです。白髪が生えると本当に薄毛にはならないのでしょうか。ここでは白髪と薄毛の関係性、そして白髪と薄毛になる理由をそれぞれ解説します。

「白髪の人は薄毛にならない」に根拠なし

結論から言いますと、白髪の人でも薄毛になりますし、薄毛の人でも白髪になります。つまり「白髪の人は薄毛にならない」という噂に根拠はありません。完全に迷信です。しかし、たしかに薄毛になっていない人で白髪の人が多く見られるような気もします。これはなぜなのでしょうか。

おそらく年齢を重ねれば重ねるほど白髪になりやすいことが関係しているの
でしょう。薄毛の人は髪の毛が白髪になる前に抜けてしまっている可能性があります。しかし薄毛にならない人は、髪の毛が抜けることなく老化を重ねて白髪になっていくので目立ってしまうのです。

髪の毛がたくさんある人が白髪になったほうが、少ない人が白髪になるよりも目立つため、「白髪の人は薄毛にならない」と言われているのでしょう。

白髪になる原因

白髪と薄毛に関係性がないことは、それぞれのメカニズムを見てみると良く分かります。白髪ができる原因、薄毛になる原因を見ることで、関連性がまったくないことが分かるでしょう。まずは白髪になる原因をご紹介します。

メラニン色素の量が減る

そもそも髪の毛が黒いのは、メラニン色素があるおかげです。メラニン色素と聞くとシミやそばかすなどの原因となるイメージが強いかもしれません。どちらかといえば悪い印象があるメラニン色素ですが、髪の毛を黒く保つためには欠かせない存在です。

髪の毛の色は、メラニン色素の量で決まります。メラニン色素の量が多ければ黒色、少なければブロンド、ほとんどなければ白色です。つまり白髪になるのは、メラニン色素が減ってしまったからだと言えます。加齢にともなってメラニン色素を作る働きが落ちていくため、年齢を重ねるにつれて白髪になりやすくなるのです。

活性酸素の影響を受ける

白髪は活性酸素のはたらきが活発になることでも増えると言われています。活性酸素とは、通常の状態よりも活性化された酸素のことです。活性化されているので、さまざまな物質と反応しやすくなっています。活性酸素を除去する酵素の1つがカタラーゼです。カタラーゼは年齢を重ねるうちに量が減ってしまうことが分かっています。カタラーゼが減ると活性酸素が増え、活性酸素が増えると白髪になりやすくなるというサイクルがあるわけです。

遺伝

白髪のなりやすさは遺伝が関係しているとも言われています。どの遺伝子が白髪に関係しているのかについては、一部明らかにされつつありますが、まだ研究中のようです。生まれ持った体質で白髪になりやすいかなりにくいのかが決まっている部分もあります。生活習慣が原因で白髪になると言われることもありますが、多くは体質によるものでしょう。

薄毛になる原因

では次に、薄毛になる原因を見ていきます。白髪はメラニン色素や活性酸素、遺伝による影響が主でした。薄毛の原因は、次に説明するようにほとんどが男性ホルモンの影響によるものです。

AGA(男性型脱毛症)

男性が薄毛になる原因のほとんどは、AGAによるものだと言われています。AGAは男性型脱毛症とも呼ばれており、男性ホルモンのうちジヒドロテストステロン(DHT)の影響で進行することが特徴です。

ジヒドロテストステロンは、髪の毛の成長を阻害するように働きかけます。その結果、髪の毛が成長する期間に相当する成長期の期間が短くなってしまうのです。そもそも髪の毛は、太く長く育っていく成長期、成長を止めて抜ける準備をする退行期、抜け落ちていく休止期のサイクルを回って成長したり抜けたりを繰り返しています。

ジヒドロテストステロンが働くと成長期の期間が短くなってすぐに退行期や休止期へ移行してしまうのです。そのため髪の毛が十分に成長しきれず、短くて細い髪の毛が増えて薄毛になります。薄毛に悩んでいる男性のほとんどはこのAGAを発症していると考えられています。

生活習慣

ほとんどはAGAが原因ですが、生活習慣が髪の毛に影響していることもあるでしょう。たとえば栄養バランスの偏りや喫煙習慣は髪の毛に影響しやすいものです。栄養素のうち、亜鉛が不足すると亜鉛欠乏症になって薄毛になりやすいことも分かっています。

喫煙は血管を収縮させるため、髪の毛にとって良くありません。生活習慣が直接影響して薄毛になる可能性は高くないのですが、影響がゼロとは言えないでしょう。そのため生活習慣に気をつけることも大切です。

白髪を改善する方法

白髪を改善するためには、白髪を隠してしまう方法と、白髪になる根本的な原因にアプローチする方法とがあります。

白髪染めをする

もっとも簡単に白髪を隠す方法として、白髪染めが挙げられるでしょう。すぐに目立たなくできるので、とてもお手軽です。しかし染めているだけなので根本的な解決にはなりません。また時間が経つとまた白髪が目立つようになってしまいます。

薄毛を改善する方法

薄毛の原因は多くがAGAであるため、AGAの治療を行うことが大切です。AGAの治療としては、主に飲み薬や塗り薬を使ったものが行われています。

飲み薬を使う

成長期を短くする原因であるジヒドロテストステロンの生成を抑える飲み薬が良く使われています。代表的なのはフィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)です。ジヒドロテストステロンを生成するために必要な5αリダクターゼ(5α還元酵素)を阻害します。AGA治療の代表的な飲み薬と言えるでしょう。

塗り薬を使う

飲み薬だけでなく塗り薬もAGAの治療には良く用いられています。成分はミノキシジルです。ミノキシジルには毛周期を整える働きがあるので、使い続けることで髪の毛がきちんと成長しやすい環境を整えることができます。

まとめ

白髪の人は薄毛にならないという話は、単なる噂に過ぎません。信頼性はないものです。白髪がある人でも薄毛になりますし、逆に薄毛の人でも白髪は生えます。薄毛はジヒドロテストステロンの影響によって起こることが多いのですが、白髪が生えたからといってジヒドロテストステロンの働きが弱まることはありません。そのため白髪なら薄毛にならないという話に信憑性はないと考えられます。

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