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自毛植毛は薄毛治療に効果的!副作用のショックロスや注意点もご紹介

自毛植毛について、「なんとなく言葉は聞いたことがある」という方もいると思いますが、自毛植毛の効果だけでなく、副作用や術後のリスクについても理解しておくことが大切です。
ここでは、自毛植毛のメカニズムやメリットといった話から、副作用として挙げられるショックロスについてなど、自毛植毛を検討している方が知っておくべき知識をご紹介します。

自毛植毛ってどんな治療?

自毛植毛とは、自分自身の細胞組織を薄毛が気になる部分に移植して、髪の毛を自然に生やす治療のことをいいます。
AGAは男性ホルモンの「DHT(ジヒドロテストステロン)」が男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)と結合することによって発症します。そしてアンドロゲンレセプターと結合したDHTは、前頭部や頭頂部など髪の毛に対し、毛母細胞の分裂を抑制しヘアサイクルにおける「成長期」を極端に短縮させてしまい、薄毛が進行するのです。

そのため、DHTの影響を受けにくい側頭部や後頭部の細胞組織を前頭部や頭頂部に移植して、薄毛を改善することができるのです。

本当に自毛植毛後に髪が生えてくるの?

「また生えてこなくなるのでは?」と不安に思う方もいるでしょう。
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版によると、自毛植毛術の有用性に関して、男性型脱毛症や女性型脱毛症に対するランダム化比較試験は実施されていないものの、2015 年度において世界全体で 397,048 件(男性 84.7%・女性 15.3%)の自毛植毛術が実施されており、Beehner は著書の中で「自毛植毛術は 82.5%以上という高い生着率が得られる」という旨を記載しているとしています。

自毛植毛の方法は大きく分けて2つ!

現在、自毛植毛の方法は以下の2つが主流となっています。

FUT法

メスで頭皮の一部を切り取り、毛組織を移植する。
特徴:髪の毛の生着率が高い、FUEに比べて術後の痛みを感じやすい

(※)生着率…移植によって採取した髪が移植部分に根付いて毛が生えた割合のこと

FUE法

パンチ(鋭い筒状の刃物)で毛包をくり抜き、毛組織を移植する。
特徴:傷跡が目立たない、FUT法に比べて髪の毛の生着率が低い

自毛植毛のメリット

自分自身の髪の毛を移植する自毛植毛には一体どんなメリットがあるのでしょうか。
早速、詳しく紹介したいと思います。

術後の特別なメンテナンスが不要

他人の毛を移植する人工毛植毛の場合は、髪の毛が劣化するためメンテナンスが必要になりますが、自毛植毛は自分の毛が植毛されるだけなので、シャンプーなどの通常のヘアケアだけで済みます。

もちろん育毛剤を使ったり、薬品治療をしたりといった、特別なメンテナンスも必要ありません。

自毛植毛をした部分は半永久的に髪が生え続ける

基本的に自毛植毛を行った部分は、他の髪と同じように半永久的に生え変わり続けます。
治療を繰り返さずに薄毛を改善できるのは大きな魅力といえますね。

仕上がりが自然

自分の髪の毛を移植する自毛植毛は、移植部分が浮くことがなく仕上がりがとてもナチュラル。
また、移植後に生えてくる毛の髪質も、ご自身のものと全く同じですので、見た目はもちろん手触りまで同じです。

拒否反応や炎症が起こりにくい

本来、「移植」と聞くと、臓器移植などを想像する方もいると思いますが、
人は他人の人工物や臓器などを自分の身体に入れてしまうと、高い確率で拒否反応を起こします。

自毛植毛は自分の髪の毛を植毛するため、この拒否反応が起こりにくいのが特徴です。

日本皮膚科学会にも認められた治療法である

《日本皮膚科学会のガイドライン2017年版》によると、5段階ある推奨度のうち、
自毛植毛は上から2番目の推奨度を意味する「B」に位置付けられています。

このように、自毛植毛は日本皮膚科学会にも認められた効果の高い薄毛治療であることが証明されているのです。

自毛植毛を行う前に覚えておきたい注意点

自毛植毛にはさまざまなメリットがあることがわかりました。
続いて、自毛植毛に関する注意点について解説したいと思います。

植毛後に生着しないと髪が抜け落ちてしまう

移植によって採取した髪が移植部分に根付いて毛が生えることを「生着」といいますが、
人によっては生着が上手くいかないケースもあります。

植毛した髪の毛が生着しないと髪が抜けてしまうため、髪を再生させるためにはこの生着が鍵となるのです。
クリニックによっては、生着率を高めるための取り組みを行い、これまでの手術の実績から
高い生着率をキープされている場合もありますので、生着率についてはクリニックで直接確認するとよいでしょう。

他のAGA治療に比べて費用が高額

自毛植毛は、移植する範囲や治療を受けるクリニックによって異なりますが、数十万円~数百万円の費用が発生します。

一度に出る金額が大きいため、自毛植毛が高額と感じる方も多いでしょう。
しかし、自毛植毛後は維持費がかからないため、長期的に見るとそれほど高額ではないケースもあります。

継続しなければ効果のでない他のAGA治療と比べてみたときに、自毛植毛が本当に高額かどうか、ご自身で判断してみてくださいね。

効果を感じるまで時間がかかる

自毛植毛を行ってから、髪の毛が生えそろうまで1年ほどかかるといわれています。
移植後は通常の髪の毛のように、時間をかけてゆっくりと発毛していくため、残念ながら即効性を感じることができません。

医師の技量によって仕上がりが異なる

失敗のリスクが比較的少ない自毛植毛ですが、医師の技量によって髪の生着率が変わってくるのも事実です。
そのためには、信頼できるクリニックを選ぶことが重要になるといえるでしょう。

副作用のショックロスについても知りたい!

ショックロスとは、自毛植毛の術後1~4ヶ月後(早い方で2週間)くらいに、移植した周辺のもともとあった髪の毛が抜け落ちることをいいます。
ショックロスの原因は植毛手術によって、既存の髪の毛がなんらかのストレスを受けることによって起こるといわれていますが、ハッキリとした理由はわかっていません。

せっかく植毛をしたのに髪の毛が抜けてしまうことに不安を覚える方もいるでしょう。しかし、これはあくまで一時的なもの。
また、ショックロスは自毛植毛を受けた方に必ず起こる副作用ではなく、人によってはショックロスが無い方もいます。

術後に起こる一時的脱落とショックロスの違い

自毛植毛後に起こる一時的脱落とショックロス。「髪の毛が抜ける」という点が同じであるため、一見わかりにくいのですがこの2つの症状は全くの別物です。

一時的脱落は、移植した髪の毛そのものが休止期と呼ばれる「いつ髪の毛が自然に抜けてもおかしくない状態」に入ることで起こる抜け毛のことを指します。
髪の毛が抜ける時期は個人差がありますが、大体術後1ヶ月~3ヶ月くらいです。

一方のショックロスはもともと生えていた髪の毛が手術の影響によって抜けることを意味するため、同じ抜け毛でも「抜ける髪の毛」が異なります。

一時的脱落は、ショックロスに比べて多くの人が経験する一過性のものとお考えください。
ショックロスと同様に、髪が抜けても再び新しい毛が生えてきますので、とくに心配することもないでしょう。

植毛後の脱落とショックロスはどう見分けたらいいの?

上記でお伝えした一時的脱落の他に、ただの「脱落」というものも存在します。
植毛後、24時間程度で起こる「脱落」は、移植した髪の毛が生着せずに髪の毛が抜け落ちることをいいます。
一時的脱落やショックロスと違って出血を伴う可能性が高いです。

一時的脱落やショックロスの場合、髪の毛が抜けるだけで出血はしないうえに、術後数週間~1ヶ月以降に抜け毛が始まります。

植毛後の脱落と見分ける際は、「抜け毛と一緒に出血があるか」「術後24時間程度か」という点に注目するとよいでしょう。

ショックロスを予防するためには?

ショックロスを防ぐ方法として挙げられるのが、薄毛を引き起こす男性ホルモン、「DHT」の生成を抑えるプロペシアやザガーロといった内服薬や、発毛を促す効果が期待されるミノキシジルなどの外用薬を使用することと言われていますが、治療薬による予防方法には残念ながら科学的根拠はありません。

そのため、必ずしもショックロスを予防できるわけではないことを覚えておきましょう。

自毛植毛をはじめ薄毛治療に関する悩みはクリニックで相談を!

自毛植毛は日本皮膚科学会でも推奨されている薄毛治療のひとつです。

今回お伝えしたとおり、自毛植毛にはたくさんのメリットをはじめ、副作用や知っておくべき注意点もありましたね。

自毛植毛は失敗するリスクが少ないといわれていますが、人によっては髪の毛が生着しないケースも考えられますので、事前に医師に相談し、納得したうえで治療を進めていただければと思います。

また、薄毛対策としてご自身でヘアケアや生活習慣を見直すことも大切ですが、こういったセルフケアだけでは薄毛の改善には繋がりません。
薄毛を根本的に治療するためには、ここで紹介した自毛植毛をはじめ、フィナステリド内服やミノキシジル外用薬、HARG治療といった治療法のなかから、ご自身に合う適切な治療を受ける必要があります。

「最近髪の毛が薄くなってきたなぁ…」と感じた時点で、ぜひ一度クリニックで相談してみてはいかがでしょうか。

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