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”つむじが2つあるとハゲる”は都市伝説?解説します

「つむじが2つあると薄毛になるって本当?」と、つむじが2つ以上ある方は薄毛を気にしている方が多いかもしれません。つむじが2つあるからと、将来を悲観したり、すでに薄毛を気にしたりしている方もいるでしょう。

今回はつむじが2つあると本当に薄毛になるのかという点についてご紹介します。薄毛を発症しているのか見極める方法や薄毛の対策方法もご紹介するのでぜひ参考にしてください。

つむじが2つあるとハゲるといわれる理由

つむじの数は、生まれつき人によって決まっています。日本人の90%はつむじが1つです。2つ以上ある方はわずか10%しかいません。ですので、つむじが2つ以上ある方はとても珍しいと言えます。

つむじが多いと地肌が見える範囲が増えて薄毛に見える

つむじはもともと地肌が露出しやすい場所です。そのため、つむじの数が多いと、それだけ薄毛に見えてしまいます。複数のつむじが隣接するような形で存在する場合は、地肌が見える面積が広くなるため、余計に薄毛に見えてしまうことがあるでしょう。

つむじの辺りは薄毛になりやすい

男性が薄毛になる原因として多いのがAGA(男性型脱毛症)です。AGAは頭頂部や前髪の生え際から脱毛が進んでいきます。つむじがある辺りはちょうどAGAを発症しやすい部位なので、たまたまAGAを発症した場合に「つむじが多いから薄毛になったのかも」と思ってしまうことがあるかもしれません。

つむじの数とハゲやすさは関係なし

結論を言うと、つむじの数と薄毛のなりやすさには関係がありません。そのため、つむじが2つ以上あるからといって薄毛になることが確定するわけではないのです。

「つむじが多いとハゲやすい」に科学的根拠はない

つむじが多いと薄毛に見えやすいことから「つむじの数は薄毛と関係がある」と思われがちです。

しかし、つむじの数と薄毛のなりやすさには科学的根拠がありません。
つむじが2つあると薄毛になるというのは、完全なる迷信だと言えます。

つむじの周辺が薄毛になる原因はAGA

男性が薄毛になる原因は80%以上がAGAです。つむじが何個あるかは関係ありません。AGAを発症すると頭頂部や生え際から薄毛が進行するので「つむじから薄毛が広がった」と勘違いしてしまうこともあるでしょう。

AGAは一般に20代後半~30代で発症します。少しずつ症状が進行していき、40代になるころにはしっかり薄毛が目立つ状態になっていることがほとんどです。このAGAは、男性の約3人に1人が発症していると言われています。

AGAになる原因は男性ホルモン

AGAが進行する原因はすでに明らかになっています。原因は男性ホルモンです。女性よりも男性で薄毛の方が多く見られるのは、男性ホルモンの働きが関係しているからだと言えます。

AGAはジヒドロテストステロンが原因で進行する

いくつか種類のある男性ホルモンのうち、AGAと関係しているのはジヒドロテストステロン(DHT)です。ジヒドロテストステロンは、もともと男性器を形成したり男性らしい体つきを作ったりするために必要なホルモンとして知られています。

しかしジヒドロテストステロンは、髪の毛の成長を妨げる働きももっているのです。ジヒドロテストステロンがアンドロゲンレセプターという受容体に結合すると、薄毛を進行させるTGF-β や DKK1といった物質が多く作られます。

その結果、髪の毛が太く長く育っていく成長期の期間が極端に短くなり、薄毛が進行していくのです。正常な方であれば成長期は4~6年ほどありますが、AGAを発症した方はわずか数か月しかありません。

遺伝や体質によりAGAのなりやすさが決まっている

よく「食生活が乱れていたから薄毛になった」「睡眠不足が続いたから薄毛になった」という話を聞きます。しかし、食生活が乱れても睡眠不足が続いても、AGAの原因となるジヒドロテストステロンの量は変わりませんし、アンドロゲンレセプターが増えるわけでもありません。

AGAを発症するかどうかは、ほとんどが遺伝や体質ですでに決まっています。そのため薄毛が気になり始めたからといって食生活に気を遣ったり睡眠を多く取ったりするようにしても、改善することは難しいでしょう。

後でご紹介するように、AGAを発症した場合はきちんとした治療を受けることがもっとも大切です。

AGAかどうかを見分ける方法

つむじが2つあるせいで薄く見えるだけなのか、それともAGAを発症しているから薄くなっているのかをなかなか判断できないこともあるでしょう。AGAを発症している場合は特有の症状が見られますので、それを参考にすると判断しやすいです。

抜け毛の量が増えたかをチェック

健康な方でも、髪の毛は1日で100本程度は抜けます。抜け毛が増えやすい8~11月頃だと、200本程度抜けていくことも珍しくありません。季節にもよりますが1日に100~200本の抜け毛だと問題ないと考えられます。もしも抜け毛の量がこれ以上多いようでしたら、AGAを発症している可能性が高いと言えるでしょう。

抜け毛の毛先の太さをチェック

抜けた毛の毛先を見ることも、AGAかどうか判断するのに役立ちます。髪の毛の根元から毛先までほぼ同じ太さであれば問題ありません。しかし毛先にいくにつれて細くなっている場合はAGAの可能性が高くなります。AGAの影響が出にくい首の上あたりの毛と比べて、全体的に細くなっている場合も注意が必要です。

抜け毛の毛根の形をチェック

健康な髪の毛は、毛根にぷっくりとした膨らみがあります。しかしAGAを発症している方の毛根は、痩せていて丸みがありません。こちらも首の上あたりに生えている髪の毛と見比べると分かりやすいでしょう。

AGAを治療する方法

AGAの進行を食い止めるためには、ジヒドロテストステロンを減らしたり短くなってしまった成長期を元に戻したりする方法が有効です。

生活習慣の改善ではほとんど変化が見られないので、薄毛が気になり始めたら早めにクリニックを受診して治療を始めましょう。治療が遅くなると、発毛効果がなかなか出ないこともあります。

フィナステリドなどの飲み薬を使う

ジヒドロテストステロンが作られるのを抑えるものとして、フィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)などの飲み薬があります。ジヒドロテストステロンは、テストステロンというまた別の男性ホルモンに5αリダクターゼが働くことで作られるものです。フィナステリドやデュタステリドは5αリダクターゼの働きを抑えられるため、ジヒドロテストステロンの産生量を減らすことができます。

ミノキシジルの塗り薬を使う

ミノキシジルは、短くなった成長期を元に戻す働きがある成分です。数ヶ月しかなかった成長期をもとの期間に戻すことができれば、それだけ髪の毛がしっかりと成長できるようになります。ミノキシジルはドラッグストアや薬局でも売られているため、気軽に試しやすい治療だと言えるでしょう。

HARG療法を行う

HARG療法とは、髪の毛が育つために必要な成長因子を頭皮に直接注入することで、毛根の再生を促す治療方法です。飲み薬や塗り薬では効果が出なかった方でも、HARG療法なら発毛効果が出る可能性があります。男性だけでなく、女性にも効果が期待できる治療です。

まとめ

つむじが2つあるとどうしても頭皮が透けて見える範囲が広くなるため、薄毛になりやすいと勘違いされることがあります。しかし、つむじの数と薄毛には何の関係もありません。

男性の薄毛のほとんどは、ジヒドロテストステロンが原因で起こるAGAが原因です。薄毛を治療するためにはフィナステリドやミノキシジルなどが有効ですので、早めにクリニックを受診して治療を始めましょう。治療しなければAGAはどんどん進行してしまいます。

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