男性の約3人に1人が薄毛に悩んでいると言われています。この薄毛の原因は、ほとんどが壮年期脱毛症です。では壮年期脱毛症とは何が原因で起こるのか、どうすれば治療できるのでしょうか。ここでは壮年期脱毛症について詳しくご紹介します。
壮年期脱毛症とAGAの違い
壮年期脱毛症とAGA、呼び方はまったく違いますが同じものです。早い方ですと、20代から発症することがわかっています。
男性の約3人に1人が発症しており、頭頂部や生え際から薄くなっていくことが特徴です。どのように薄毛が進行していくかでⅠ型からⅥ型までパターンがわけられています。
壮年期脱毛症が起こる原因
壮年期脱毛症の原因は男性ホルモンです。しかし、すべての男性ホルモンが壮年期脱毛症を進行させるわけではありません。関係があるのはジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる男性ホルモンです。
健康な方であれば、成長期→退行期→休止期という毛周期を回って、髪の毛は成長したり抜けたりを繰り返していきます。しかし壮年期脱毛症を発症している方は、ジヒドロテストステロンの影響で極端に成長期の期間が短くなってしまうことがわかっているのです。
成長期は名前の通り髪の毛が太く長く成長する時期ですので、短くなると髪の毛は十分な長さと太さになるまで成長できません。
十分に成長しきれない髪の毛がどんどん増えていくことで、髪の毛のボリュームが減り薄毛につながっていくのです。
壮年期脱毛症を治療する方法
育毛剤やサプリメントを使ったり、生活習慣を変えたりなどの方法も見かけますが、これらの方法は気休めでしかありません。壮年期脱毛症を改善するためには、しっかりとした治療を始める必要があります。
塗り薬(発毛剤)
ミノキシジルを配合した塗り薬がよく知られています。ミノキシジルには短くなった成長期を元の正常な状態に戻す働きがあることが特徴です。
飲み薬
ジヒドロテストステロンの生成を抑える飲み薬が代表的です。フィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)がよく使われています。どちらもジヒドロテストステロンの生成に関わる5αリダクターゼ(5α還元酵素)の働きを抑えることで、効果を発揮するものです。
HARG療法
髪の毛の成長に必要な成長因子を頭皮に直接注入していく治療方法です。塗り薬や飲み薬での治療効果が思うように出なかった方でも効果が期待できます。
まとめ
壮年期脱毛症とは、ジヒドロテストステロンが原因で起こる脱毛症のことです。AGAと呼ばれることもあります。塗り薬や飲み薬、HARG療法などいくつか治療方法がありますので、薄毛が気になりはめたらまずはクリニックへ相談してみましょう。