ご予約はこちら
お電話はこちら
close

パーマが頭皮、頭髪に与える影響

薄毛が気になる人の中には、パーマを検討している方もいらっしゃるでしょう。
頭皮に悪いイメージを持たれがちなパーマですが、実際のところ頭皮や頭髪にどのような影響を与えるのか知っていますか?
ここでは、髪にパーマがかかる仕組みから、頭皮・頭髪に与える影響まで詳しく解説しています。

髪にパーマがかかる仕組み

パーマを施術するときには、ある2つの液体を使います。
「第1剤」「第2剤」と呼ばれる2種類の液体です。

まず、「第1剤」の役割は、髪のシスチン結合を切断することです。
髪の内部にあるシスチン結合を切ることによって、繊維をまとめているケラチンたんぱく質がフニャフニャとした柔らかい状態に変化します。

髪の内部が柔らかくなったところで、次はロッドを巻きます。
ロッドを巻くことでフニャフニャの髪にカールの形状を覚えさせます。

そして最後に「第2剤」です。
「第2剤」の役割は、切断されたシスチン結合をもう一度くっつけることです。
つまり、ロッドでカールされた髪の状態を固定するわけです。

この原理で髪にパーマがかかります。

パーマ剤が頭皮・毛髪に与える影響

さて、パーマがかかる仕組みがわかったところで、本題に入ります。
パーマをかけた経験がある人に質問です。
パーマ液を塗布されたときに、頭皮がヒリヒリしたという経験はありませんか?
なぜ、パーマ液に皮膚刺激があるのか、詳しくみていきましょう。

パーマの施術に使われる液体のうち、特に頭皮に刺激が強いのは『チオグリコール酸塩』を主成分とした「第1剤」です。
この「第1剤」は強アルカリ性ですから、弱酸性を保つ頭皮にとっては強い刺激があります。

また、「第1剤」は頭皮だけでなく毛髪にも損傷を与えます。
第1剤の主成分である『チオグリコール酸塩』は、脱毛剤として使用されるという一面もあります。
もちろん、パーマ用剤として使用される『チオグリコール酸塩』は脱毛剤としての使用時よりアルカリ性のpHが低いため、毛髪が溶けてしまうなんてことはありません。
しかし、使用方法を誤れば、毛髪がプチプチと切れてしまう断毛がみられることがあります。
例えば、パーマがかかりにくい丈夫な毛質の人に、強めの「第1剤」を使うときは注意が必要です。

では、「第2剤」についてはどうでしょうか。
パーマ用剤として使われる「第2剤」は、『臭素酸塩』を主成分とした液体で、刺激が弱く安全性が高いと言われています。
そのため、「第1剤」のような皮膚トラブルを起こす可能性は低いでしょう。

ただし、主成分の『臭素酸塩』と一緒に使われることがある『カチオン界面活性剤』によって、湿疹や痒みなどの皮膚トラブルを起こす場合が稀にあります。

『カチオン界面活性剤』は、主にヘアトリートメントや柔軟剤に使用される成分です。
髪の帯電を防止し、滑らかにするという目的で配合されますが、界面活性剤の中でも刺激が強い成分です。

このように、パーマは頭皮や髪への刺激性という面ではデメリットが多いのが事実です。
そのため、フケや痒み、湿疹などの頭皮トラブルがある人や敏感肌の人は避けた方が良いでしょう。
しかし、特に頭皮トラブルのない健康な頭皮・毛髪であれば、パーマによる皮膚への刺激を感じるのは一時的なもので、皮膚科へ行くような湿疹ができる可能性は低いと言えます。
また、パーマはデメリットだけでなく、QOL(クオリティオブライフ)において、メリットも多くあります。

パーマによるQOL(クオリティオブライフ)向上のメリット

薄毛に悩んでいる人が、パーマをかけることで頭髪が気にならなくなり、生活が向上することがあります。
これはパーマが与えるQOL(クオリティオブライフ)向上のメリットです。
QOL(クオリティオブライフ)とは、物質的な豊かさではなく心身の豊かさを重要視した考え方です。

薄毛の悩みは深く、精神的に大きなストレスを与えます。
「ストレスは薄毛の大敵」とよく言われますが、実際にストレスによって頭皮や毛根の働きが弱まった結果、薄毛・抜け毛に繋がることもあります。

そのため、薄毛によるストレスがパーマによって軽減されるのであれば、頭皮や毛髪に与える悪影響を上回るメリットになり得るのです。

薄毛に悩んでいる人は特に、パーマのデメリットに目を向けがちですが、QOL向上という素晴らしいメリットがあることも忘れてはいけません。

パーマをかける前・かけた後のヘアケアについて

ここまで、パーマが与えるメリット・デメリットについて解説しました。
最後に、パーマによる頭皮・毛髪への負担を減らすためのヘアケアについて、解説します。
パーマをかける前とかけた後には、しっかりと頭皮や毛髪を保湿しておくことが重要です。

まず、シャンプーについて、洗浄力の強いシャンプーを使用していると、頭皮・毛髪が乾燥し皮膚トラブルの起きやすい状態になってしまいます。
そのため、シャンプーは洗浄力の優しいアミノ酸系洗浄成分を選ぶと良いでしょう。

また、シャンプー後は頭皮・毛髪ともに乾燥しがちになりますので、コンディショナーやトリートメントを使って、しっかり保湿しておきましょう。

また、血行促進を目的としたアルコール入りの育毛剤は、頭皮を乾燥させる原因になりますので、パーマ施術前後は使用を控えた方がベターです。

いかがでしたか?
パーマが頭皮・頭髪に与える影響は、デメリットばかりではありません。
パーマをかけるメリット・デメリットを正しく知って、あなたの頭皮・頭髪に適切な判断をしましょう。

ご予約はこちら