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薄毛と睡眠の関係

睡眠は、薄毛や抜け毛の直接的な原因ではありません。しかし、質の悪い睡眠は体に様々な影響を与えてしまいます。薄毛や抜け毛に直接影響を与えると言う根拠はないのですが、育毛中はしっかり睡眠をとった方がいいでしょう…。こちらでは、睡眠が体に与える影響や、参考にすべき生活習慣などをご紹介します。

睡眠不足が与える影響

①自律神経が乱れる

自律神経は呼吸や消化、吸収、循環、分泌などの活動をコントロールする機能をもち、生命維持に重要な神経と言われています。

自律神経には、日中に活発になる「交感神経」、夜間に活発になる「副交感神経」があります。これらのバランスが崩れると自律神経の乱れが生じてしまうのです。

睡眠不足になると交感神経が働く時間が多くなるため、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまいます。その結果、全身の器官をコントロールする機能が低下して、体に様々な支障をきたします。

主な症状

  • 倦怠感
  • 便秘
  • 残尿感
  • 冷え
  • 手足のしびれ
  • 偏頭痛
  • だるさ
  • 耳鳴り
  • 集中力の低下
  • 気分の落ち込み
  • イライラしやすくなる

症状が悪化すると仕事や生活に大きな影響を与えてしまいますので、規則正しい生活をこころがけ、自律神経の乱れを防ぐことが大切です。

②ホルモンバランスが崩れる

私たちが眠っている間にも成長ホルモンやメラトニン、コルチゾールなど、何種類ものホルモンが体内で分泌されています。これらのホルモンは健康維持するのに重要な役割を果たし、安定した睡眠サイクルによってバランスが保たれます。

では、睡眠中に分泌されるホルモンにはどのようなものがあるでしょうか?
眠りについている間は様々なホルモンが分泌されていますが、代表的なものは成長ホルモン、メラトニン、コルチゾールなどが挙げられます。

 

  役割
成長ホルモン 名前の通り、成長期の子どもの骨や筋肉など、発達を促す役割を果たします。他方で細胞の新陳代謝を促すなど、成人にも必要不可欠なホルモンです。

細胞の新陳代謝が促されると免疫力が高まり、傷や病気の治癒に役立ちます。また肌のターンオーバーを促し、ハリのある若々しい肌を保ってくれます。

メラトニン 体内のメラトニンの分泌が高まると眠気を感じるため、「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。睡眠を促進する作用のほか、解毒作用や抗酸化作用、活性酸素を中和する働きもあります。

光を浴びるとメラトニンの分泌が抑制されてしまうので、寝る前には部屋を暗くし、光を遮断することが大切です。

コルチゾール ストレスを受けると分泌が高まる性質から、ストレス測定に用いられることのある「ストレスホルモン」です。

肝臓での糖新生やタンパク質の代謝を促すなどの役割を果たします。

コルチゾールの分泌は早朝に高まり、夜には低くなります。

③毛根に対する影響

上記で挙げた自律神経の乱れや不安定なホルモンバランスが、直接、薄毛や抜け毛の原因になると言う明らかな証拠はありません。しかし育毛中の方は睡眠を大事にした方がいいでしょう。

自律神経が乱れると体が冷え、頭皮も血行不良の状態となります。すると、髪を新しく生成するための栄養素が頭皮に行き届かず、育毛を阻害してしまいます。

また、薄毛・抜け毛の原因には成長ホルモンと密接な関係があります。成長ホルモンの分泌がされないと、頭皮のターンオーバーが乱れ健康な頭皮を保つことができなくなってしまいます。

睡眠不足は美容・健康の天敵

美容への影響

昔から「お肌のシンデレラタイム」と言われるように、美容には良質な睡眠が欠かせません。
例えば、女性ホルモンの1種であるエストロゲンは肌や髪に潤いを与え、健やかな美しさを作っていきます。他にも、メラトニンはシミやくすみの原因となるメラニン色素の生成を抑える働きをします。

そしてご存知のとおり、肌のターンオーバーは「成長ホルモン」の分泌によって行われています。ハリのある若々しい肌を保つには、肌の生まれ変わりを促すことが大切です。

これらのホルモンは入眠中に分泌されるので、それを遮る睡眠不足は美容の大敵です。
睡眠不足が引き起こす症状としては、ニキビやくすみ、乾燥、クマ、シミなどが挙げられます。

健康への影響

睡眠は体と脳を休めると同時に、健康的な体・心をつくるための様々な働きをしています。
睡眠不足は疲労が抜けないことはもちろん、ホルモンバランスが崩れたり自律神経が乱れることにより、多くの健康被害をもたらします。

睡眠不足の状態があまりにも長く続くと、糖尿病や癌、うつ病などの大病に繋がることもあるのです。

しかし日々の仕事に追われる社会人は、どうしても睡眠が不足しがちな傾向に。世界的に見ても、日本人の睡眠時間は非常に短いとのデータが出ています。


参照元:厚生労働省『睡眠と生活習慣病との深い関係』

たとえ短い睡眠時間でも、少しでも睡眠の質を高めることが健康への第一歩です。次では、睡眠の質を高める方法をご紹介していきます。

睡眠の質を高める6つの方法

寝付きが良い、寝起きがスッキリして満足感のある状態は、たとえ睡眠時間が少なくても質の良い睡眠と言えます。

逆にどれだけ寝ても満足感が得られなければ、良い睡眠をしていることになりません。

こんな人は要注意!
☑布団に入っても、なかなか寝付けない
☑寝る前にパソコンや携帯をいじってしまう
☑すぐに目が覚める
☑寝ても疲れがとれない
☑寝起きがスッキリしない

こういった状態を改善するためには、リラックスした状態で眠りにつくこと、生活リズムを整えること等が大切です。

睡眠の質を高める6つの方法

1.適度な運動をする

運動は睡眠を促し、熟睡できる効果があります。日頃から運動をしている人ほど良い睡眠をとれている事が多く、満足感を得ています。

2.湯船につかる

ぬるめの湯船に浸かることでリラックス効果が生まれます。
入浴のタイミングとしては、寝る1~2時間前に38~40℃のぬるま湯に浸かるのがベストです。

3.就寝前のタバコを控える

タバコに含まれるニコチンは、脳に覚醒をもたらし寝つきを悪くします。それだけでなく、睡眠の質を下げるとも言われているので要注意です。

4.寝る前はスマホやパソコンを触らない

眠る前に光を浴びると、眠気を誘うホルモン「メラトニン」の分泌が抑制され、寝つきを悪くしてしまいます。スマホやパソコンなどが発するブルーライトは光が非常に強く、体内時計を狂わせる原因となります。

5.寝る3時間前までに食事をとる

食事をとって満腹になると、「レプチン」というホルモンが分泌され、胃腸が食べ物を消化するよう促します。この状態で眠ってしまうと睡眠が浅くなり、満足感を得ることができません。食べ物が消化されるのに3時間はかかりますので、寝る3時間前までには食事を済ませておきたいところです。

6.寝起きに日光を浴びる

目を覚ましてから太陽光を浴びると、体内時計が朝であると認識しスッキリと起きることができます。日の光を浴びることで、私たちの体内時計はリセットされ、睡眠ホルモンの分泌が抑えられま
す。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
睡眠不足と薄毛・抜け毛の関係性がお分かりいただけたかと思います。

育毛はもちろんですが、質の高い睡眠は美容・健康に良い効果をもたらし、より充実した日々を過ごせるでしょう。ぜひこの機会にご自身の睡眠を見返して欲しいと思います。

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