はなふさ皮膚科

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豆乳は薄毛に効果がある?

豆乳には女性ホルモンと似たはたらきがあるので、薄毛に良いと言われています。イソフラボンの構造が女性ホルモンと似ているのです。薄毛治療のために豆乳を毎日飲まれている方もいるかもしれません。

ここでは豆乳を飲むことで本当に薄毛を改善できるのかについて詳しく見ていきます。豆乳以外の治療方法についても触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。

薄毛になる原因

まず、なぜ薄毛になってしまうのかについて理由を見ておきましょう。男性と女性とでやや薄毛の原因が異なります。

男性が薄毛になる原因

男性が薄毛になる原因のほとんどは、男性ホルモンによるものです。ジヒドロテストステロン(DHT)が毛周期を乱し、髪の毛の成長を妨げることで薄毛が進行します。いわゆるAGA(男性型脱毛症)です。

AGAになると、髪の毛が太く長く育つための成長期の期間が短くなり、退行期や休止期など髪の毛が成長を止めている期間が長くなります。すると中途半端に育った髪の毛がどんどん増えるため、ボリュームが減ってしまうのです。

女性が薄毛になる原因

女性の薄毛も、ホルモンの影響が関係していると考えられています。閉経を迎える前後の5年間にあたる更年期に入ると、女性ホルモンの量が減るため薄毛になるのではないか、という説がありますが、今のところははっきりとはわかっていません。

必ずしもこういったホルモンバランスの変化のみが薄毛に関係しているとは言えません。原因の1つであるとは考えられますが、ホルモンバランスの変化のみで薄毛を説明するのは難しい状況です。

豆乳が薄毛に効果があると言われている理由

男性も女性も、薄毛には男性ホルモンが関係していることが分かります。では豆乳を飲むと、なぜ薄毛に効果があると言われているのでしょうか。

女性ホルモンに似たはたらきがあるから

豆乳にはイソフラボンと呼ばれる、女性ホルモンと非常に形が似た物質が含まれています。そのため豆乳を飲むことで、女性ホルモンのはたらきが活性化し、男性ホルモンのはたらきを弱めることができると考えられているのです。

男性ホルモンのはたらきが弱まると、毛周期が正常に戻っていくため、髪の毛がしっかりと太く長く育ちやすい環境になるという説です。

頭皮の皮脂を減らすはたらきがあるから

男性ホルモンには、皮脂の分泌を促すはたらきもあります。そのため豆乳を飲んで女性ホルモンのはたらきが活発になることで、男性ホルモンのはたらきが弱まって皮脂を減らせると考えられます。

皮脂が多いことは、それだけで髪の毛がぺちゃんこになってボリュームが少なく見えてしまうことにつながります。そのため皮脂が減れば、頭皮環境も良くなりますし、見た目のボリュームもアップして見えるのです。

抗酸化作用があるから

豆乳に含まれているサポニンには、抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、体の老化を進行させる活性酸素のはたらきを弱める力のことです。活性酸素が髪の毛の成長に関わっている細胞を傷つけたり、血中のコレステロールを酸化させて血液をドロドロにしたりなど、体にさまざまな影響を及ぼすと考えられています。

血液がドロドロになると血流が悪くなって、髪の毛に栄養素が届きにくくなりますので、髪の毛の成長に影響がないとは言い切れません。豆乳に含まれているサポニンが活性酸素のはたらきを弱めることで、細胞や血液を守ることができると考えられます。

豆乳だけで薄毛の改善はできない

豆乳にはイソフラボンやサポニンが含まれていることから、薄毛に効果があると言われています。豆乳を含めて大豆製品をよく摂る方は、そうでない方と比べて前立腺がんのリスクが低下するという研究結果も出ているものです。

前立腺がんは男性ホルモンが関与して起こるものなので、豆乳が男性ホルモンのはたらきを弱めてくれることがうかがえます。

食べ物で薄毛の改善をするのは基本的に難しい

残念ながら、豆乳で薄毛の改善をすることはできません。たしかにイソフラボンには女性ホルモンと似たようなはたらきがありますが、豆乳を飲んだ程度で薄毛を改善できるほどの効果は出ません。

もし豆乳が本当に薄毛へ効果があるのなら、今ごろは豆乳を使った薄毛対策グッズがいくつか売られていてもおかしくないでしょう。

そもそも豆乳を含めて、ワカメや昆布など食べ物で薄毛を改善することは難しいのです。「髪の毛に良い」という事実はあったとしても、だからといって「髪の毛が生える」「薄毛を改善する」にはつながりません。薄毛を改善するぞと意気込んで髪の毛に良い食べ物を積極的に摂っても、目に見えて効果が出ることはまずないと考えられます。

そのため豆乳を毎日のように飲んだとしても、薄毛が改善することはありません。

豆乳を飲んでも効きにくい人がいる

豆乳に含まれているイソフラボンの効果を十分に発揮するためには、体内でエクオールを作れる必要があります。エクオールとは、イソフラボンの構造が変化したものです。

エクオールの形になることで、エストロゲン受容体に結合しやすくなります。せっかく摂取したイソフラボンも、受容体に結合しないと体内で効果を発揮しません。

しかしすべての人がエクオールを体内で作れるわけではないのです。腸内細菌がイソフラボンをエクオールに変換するはたらきをもっているのですが、人によってこの腸内細菌がなかったり、あったとしても活動が弱かったりします。

エクオールを作れる人は日本人だと約2人に1人しかいないため、約半数は豆乳を飲んでも思うようにイソフラボンの効果が発揮されません。

そのためイソフラボンで薄毛が改善できるかどうかは置いといたとしても、そもそも日本人の約半数はイソフラボンのはたらきが発揮されにくいのです。

薄毛の改善を本気でしたいならクリニックで治療しよう

豆乳がダメならどうやって薄毛を改善したら良いの?とお悩みの方もいるかもしれません。安心してください、薄毛の治療方法はいくつもあります。

飲み薬を使う

男性の薄毛に使われる飲み薬として、フィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)があります。これらのお薬は、ジヒドロテストステロンを作るために必要な5αリダクターゼ(5α還元酵素)のはたらきを阻害して、ジヒドロテストステロンを作られにくくするものです。

ジヒドロテストステロンが作られなくなれば毛周期が正常なサイクルに戻っていくため、薄毛の改善ができます。フィナステリドもデュタステリドも医薬品であるため、食品やサプリメントと違って効果が認証されていることが特徴です。

塗り薬を使う

塗り薬のミノキシジルは、男性も女性も使えます。ミノキシジルには毛周期を正常に戻すはたらきがあるため、髪の毛が正常に育ちやすい環境になるのです。ミノキシジルは薬局やドラッグストアでも買えるので、手軽に試しやすい治療だと言えるでしょう。

HARG療法を行う

髪の毛を育てるために必要な成長因子を、頭皮に直接注入する治療方法です。飲み薬や塗り薬が効かなかった方でも効果が見られる可能性があります。男性も女性も行える治療です。

まとめ

豆乳には女性ホルモンと似た構造をもつイソフラボンが含まれていますが、豆乳をどれだけ飲んでも薄毛を改善することはできません。薄毛が気になってきたのなら、効果がないものに時間を使うのではなく、すでに治療効果が実証されている飲み薬や塗り薬などを使うことが一番です。

クリニックでは薄毛を改善するためのさまざまな治療方法が準備されていますので、ぜひクリニックを活用して薄毛の悩みから解放されましょう。

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