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薄毛と汗の関係

「汗っかきは薄毛になりやすい」という話を聞いたことがないでしょうか。たしかに汗をかくとベタベタして気持ち悪いものですが、本当に汗と薄毛に関係があるのか気になるものです。今回はなぜ汗をかくと薄毛になると言われているのか、汗で本当に薄毛になるのかなどを詳しく解説します。

汗をかくと薄毛になると言われている理由

ジムで筋トレをしたり、外を走ったりしてかく汗はとても気持ちの良いものです。しかし汗が薄毛の原因になると言われると、運動するのもためらってしまいます。なぜ汗をかくと薄毛になると言われているのでしょうか。

汗と皮脂が混ざるから

汗をかくと薄毛になると言われているのは、汗と一緒に皮脂が分泌されるからです。頭皮の毛穴に皮脂が詰まると髪の毛に悪いと言われていることに関係しています。通常汗腺から汗が分泌されると皮脂腺から皮脂が分泌されることが多いです。そのため汗をかくと頭皮に汗と皮脂が混ざったものが付着してしまうのです。汗をかかなくても、頭皮は皮脂腺の働きが活発な部位として知られています。ただでさえ皮脂量が多いところへさらに汗をかくと、毛穴が詰まってしまうと考えられているのです。

汗とスタイリング剤が混ざって毛穴に詰まるから

皮脂と同様にスタイリング剤も汗によって毛穴に詰まりやすい状態になります。ワックスやジェルなどが汗と混ざって毛穴に入り込むと考えると、良い気分にはなりません。スタイリング剤が薄毛の原因になると聞いたため、頭皮に付かないように使っている方も多いと思います。毛穴に詰まるだけでなく、汗と混ざって頭皮に接触してしまうことも気になるところでしょう。

汗で頭皮が蒸れるから

特に帽子をよくかぶる方は、汗による頭皮の蒸れが気になってしまうものです。蒸れると雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮にとっても良くありません。帽子をかぶっていなくても、びっしょりと汗をかいた状態は気持ち悪いものです。汗をかくと頭皮にとって快適とは言えない状態になるため、薄毛の原因になるのではと言われることがあります。

本当に汗で薄毛になるのか

汗をかくと皮脂やスタイリング剤と混ざって毛穴が詰まったり、蒸れて頭皮環境が悪くなったりとさまざまな影響が出ます。一見するとたしかに頭皮へは悪い影響を与えているようですが、はたして本当に汗が薄毛の原因となり得るのでしょうか。

皮脂が毛穴に詰まっても薄毛にはならない

汗と皮脂が混ざって実際に毛穴に詰まったとしても、それが原因で薄毛になることはありません。そもそも毛穴が詰まると薄毛になると言われている話そのものが誤りです。毛穴に皮脂が詰まったとしても、髪の毛の発育には問題ありません。また汗が頭皮に残っていても、それが髪の毛の成長に影響するとは考えられません。

なんとなく毛穴が詰まると薄毛になるというイメージが世間一般的に広がっているだけであり、毛穴詰まりで薄毛になるという関連性は認められていません。ただし頭皮を清潔に保つことはもちろん重要なことです。雑菌が繁殖して思わぬ頭皮トラブルを起こすこともありますので、丁寧な洗髪を心がけてください。

スタイリング剤も薄毛の原因とはならない

皮脂と同様にスタイリング剤で薄毛になることもありません。どうしてもスタイリング剤はベタつきがあり、頭皮に付着すると悪いことをしているような気分になりがちです。「ワックスを使いすぎると薄毛になる」と昔から言われているのもそのためでしょう。またスタイリング剤を落とす際に、ゴシゴシ洗いすぎて頭皮が乾燥したり傷ついたりしやすいことも悪いイメージに関係しています。

スタイリング剤が薄毛を進行させることはありませんので、安心してください。ただしスタイリング剤をしっかり落とさない生活をしていると、こちらも頭皮トラブルを引き起こしてしまう可能性があります。

頭皮の蒸れは皮膚トラブルの原因にもなるので注意

雑菌は湿度が高ければ高いほど繁殖しやすくなることが特徴です。汗をかくともちろん湿度は上がりますので、普段より雑菌が繁殖しやすい状態になります。帽子をかぶっているときは尚更です。雑菌が繁殖すると赤みやかゆみ、フケなどの症状が起こります。かきむしったり症状が悪化したりすると、抜け毛が増えてしまう可能性も否定できません。

ただしこちらも薄毛の直接の原因になることは考えにくいため、必要以上に気にしすぎることはありません。あくまでも頭皮を清潔に保つような意識を持っておくことが大切です。

薄毛が進行する本当の原因

ここまで汗と薄毛の関係性について見てきました。結論としては、汗の影響で薄毛になることはありません。ただし汗をかいてベタついたまま放置したり、お風呂でしっかり汚れが落としきれていなかったりすると頭皮トラブルが起こる可能性はあります。ではなぜ、男性の髪の毛は年齢と共にボリュームが減っていってしまうのでしょうか。

薄毛のほとんどはAGA

男性の約3人に1人が薄毛に悩まされていると言われています。薄毛とは男性にとって、とても身近なものなのです。食生活や飲酒、喫煙やワックスなどのスタイリング剤、カラーラリングなどあらゆるものが薄毛の原因になるとして語られることがあります。

しかしこれらは、どれも薄毛の原因としては大きなウェイトを占めていません。薄毛のほとんどは、AGA(男性型脱毛症)が原因です。つまりAGAの治療を始めることが、薄毛を治療する1番の近道だと言えます。

男性ホルモンの働きによる

AGAは、男性ホルモンが髪の毛の成長を邪魔することで起こるものです。男性ホルモンのうち、ジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれるものが原因となります。ジヒドロテストステロンが毛母細胞に働きかけると、困ったことに髪の毛の成長を阻害してしまうのです。薄毛が気になり始めた場合は、多くがこのジヒドロテストステロンによるものだと言えます。

男性ホルモンの働きを抑えれば治療できる

ジヒドロテストステロンの働きを抑えることができれば、AGAの進行も食い止められます。そのためには正しい治療を始めることが大切です。ジヒドロテストステロンは、テストステロンという、また別の男性ホルモンに5αリダクターゼ(5α還元酵素)が働くと作られます。

AGAの治療では、この5αリダクターゼの働きを抑えるものが一般的に使われています。たとえばAGAの治療薬としてよく知られている、プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)はまさに5αリダクターゼの働きを抑えるお薬です。この他にも、毛周期を正常に戻して髪の毛が成長しやすい状態に整えるミノキシジルもよく知られています。

まとめ

汗をかくと薄毛になる、タバコやお酒は髪の毛に悪い。寝不足や食生活の乱れも良くないと、さまざまな“髪の毛に良くないと言われているもの”が世の中には数多く存在します。今回は汗と薄毛の関係についてご紹介しましたが、中には「汗をかくと男性ホルモンが減って薄毛予防になる」というまったく逆の説も挙がっているものです。さまざまなものが薄毛の原因として挙げられてはいますが、どれも信憑性は高くありません。男性の薄毛のほとんどはAGAが原因です。健康のために生活習慣を変えることは大切ですが、薄毛を改善したいのならまずは正しい治療を始めることがもっとも重要となります。

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