はなふさ皮膚科

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頭頂部の薄毛の原因と改善点

頭頂部の薄毛が気になってくると、「ワックスのつけすぎが原因?」、「生活習慣が良くなかったのかな?」と考える方は多いかと思います。

しかし、どちらも頭頂部の薄毛とはあまり関係がありません。なぜ頭頂部が薄くなるのか、どうすれば改善できるのかを男性と女性でそれぞれご紹介します。

健康な髪の毛は正常なヘアサイクルで作られる

まず髪の毛がどうやって成長するのかを簡単に見ておきましょう。髪の毛は、毛周期と呼ばれるヘアサイクルを回って成長します。成長期→退行期→休止期と3つのサイクルを回りながら、成長したり抜けたりを繰り返していくのです。

・成長期(2~6年):髪の毛が太く長く育つ時期
・退行期(2~3週間):成長が止まって抜ける準備をする時期
・休止期(3~4か月):髪の毛が抜ける時期

健康な方であれば成長期は2~6年あります。しかし頭頂部が薄毛になってきている方は、成長期の期間がぐっと短くなってしまっているのです。すると髪の毛が十分に成長しきれないまま退行期や休止期に進んでしまうため、細く短い毛が増えていきます。

つまり健康な髪の毛が育つためには、成長期の期間がしっかり保たれたまま毛周期を回っていかなければなりません。正常なヘアサイクルと健康な髪の毛は切っても切れない関係なのです。

男性の頭頂部が薄毛になる原因

男性の約3人に1人は薄毛に悩んでいると言われています。早い方ですと20代から始まり、年齢が上がるほど薄毛になる方の割合も増えていくことが特徴です。

AGA

頭頂部が薄毛になった場合、原因はほとんどがAGA(男性型脱毛症)です。AGAの進行パターンは全部で1型からⅥ型まで6種類あり、生え際もしくは頭頂部から薄毛が進行します。頭頂部の薄毛は典型的なAGAの症状なのです。

AGAは男性ホルモンのうちジヒドロテストステロン(DHT)が原因になります。このジヒドロテストステロンが成長期を短くするため、髪の毛が十分に成長できなくなるわけです。

ジヒドロテストステロンの作られやすさや働きやすさは、体質によって決まっていることが多いと言われています。そのため男性の頭頂部が薄毛になってきた場合は、ワックスのつけすぎでも生活習慣でもなく、もともと薄毛になりやすい体質だったと考えられるでしょう。

血行不良

薄毛の原因はほぼAGAなのですが、血行の良し悪しも髪の毛の成長に関係します。なぜなら血行が悪くなると、髪の毛の成長に必要な栄養素が運ばれづらくなるからです。血行不良だけが原因で頭頂部が薄毛になることはありませんが、1つの可能性としては考えられます。

ストレス

ストレスも血行不良と同様に、薄毛を直接進行させるものではありません。しかし過度なストレスは、血管を収縮させたり自律神経のバランスを崩したりする原因です。

男性が頭頂部の薄毛を改善する方法

男性の薄毛は、AGAが原因になりやすいことから、AGAの対策をすることで改善できます。

発毛剤を使う

育毛剤ではなく発毛剤を使うことがポイントです。発毛剤は髪の毛の成長を促して生やす働きがあります。一方で育毛剤は、髪の毛を生やす働きはなく頭皮環境や髪の毛を健康に保つ維持をするものです。

薄くなった頭頂部のボリュームを増やしたいのなら、育毛剤ではなく発毛剤を選びましょう。現在売られている発毛剤は、どれもミノキシジルが主成分です。ミノキシジルには、短くなった毛周期を元に戻していく働きがあります。

飲み薬を使う

ジヒドロテストステロンの生成を抑えるフィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)も、よく使われるお薬です。ジヒドロテストステロンを作るために必要な5αリダクターゼ(5α還元酵素)を阻害する働きがあります。

HARG療法を行う

成長因子のカクテルを頭皮に直接注入して発毛を促すのが、HARG療法です。発毛剤や飲み薬で思うような効果が出なかった方でも、HARG療法であれば変化を実感できる可能性があります。

女性の頭頂部が薄毛になる原因

女性の薄毛は、男性とは少し原因が違います。ここでは大きく3つの原因について見ていきましょう。

FAGA

AGAが男性型脱毛症と呼ばれるのに対して、FAGAは女性型脱毛症と呼ばれます。年齢とともに頭頂部、前頭部の薄毛が気になってきた場合は、FAGAの可能性が考えられるでしょう。

女性ホルモンは年齢が上がるにつれて、少しずつ分泌量が少なくなります。すると、相対的に男性ホルモンの量が増えてしまうので、薄毛になりやすくなると考えられていました。
しかし現在のところ、男性ホルモンの影響はあまり関係ないということがわかりました。現在でも病態に多様性のあるFAGAの原因については探求が進んでおらず原因ははっきりしていません。

ホルモンバランスの変化

妊娠・出産を経て頭頂部の薄毛が気になりだした場合は、ホルモンバランスの変化が原因だと考えられます。髪の毛の成長を促す働きのあるエストロゲンは、妊娠中は通常よりも増えていることが特徴です。

しかし出産を終えると、エストロゲンの量が一気に減って元に戻ります。その結果、これまでエストロゲンの影響で抜けにくくなっていた髪の毛が一気に抜け始めるのです。

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症とは、髪の毛を強く引っ張る生活が続くと起こる脱毛のことです。女性だと髪の毛を結ぶ機会も多いでしょう。結ぶとどうしても髪の毛が引っ張られる状態になるため、頭皮が刺激される負荷により、抜けてしまうことがあります。

女性が頭頂部の薄毛を改善する方法

女性の場合は、薄毛の原因によって行うべき対策が変わります。原因に合わせた対策を行いましょう。

発毛剤を使う

年齢とともに頭頂部の薄毛が気になってきた方は、発毛剤の使用をおすすめします。女性用の育毛剤も多く売られていますが、育毛剤には髪の毛を生やす効果はありませんので、育毛剤ではなく発毛剤を選ぶことが重要です。

女性用の発毛剤も、主成分としてミノキシジルが使われています。ミノキシジルには短くなった成長期を元に戻す働きがあるので、使い続けることで少しずつ髪の毛のボリュームを戻してくれるのです。

自然に髪の毛が生えてくるのを待つ

妊娠・出産が原因で頭頂部の薄毛が気になる場合は、残念ながらとくに有効な治療方法はありません。一時的に髪の毛が抜けやすい状態になっているだけなので、時間が経つと自然に元の状態へ戻っていきます。

抜け毛が増えてくるとどうしても不安になってしまうとは思いますが、じっくりと数か月単位で待ってみましょう。しかし、あまりにも脱毛の程度がひどい場合は、他に原因が隠れていることもあります。不安な方は一度クリニックを受診してみてください。

髪の毛を無理に引っ張らない

ずっと同じ髪型をしている方は、牽引性脱毛症の可能性があります。髪型を変えてみたり引っ張りすぎないように結んだりなど、気をつけてみてください。どうしても髪の毛を結ぶ必要がある場合は、少しだけ結ぶ位置を変えてみるのもおすすめです。

まとめ

頭頂部、全飛ぶの薄毛が気になるのは、男性ならAGA、女性ならFAGAが第一に考えられます。また出産後の脱毛であればホルモンバランスの変化が大きな原因だと考えられます。AGAの治療は発毛剤や飲み薬などがありますので、自分に合うものをまずは試してみましょう。

FAGAは発毛剤の使用が有効です。出産後の脱毛でしたら、パントガールという飲み薬が有効です。原因がわからない、自分に合う治療がわからない方ももちろん多いと思いますので、不安な方はクリニックでの相談をおすすめします。

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