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薄毛と整髪料

ワックスやヘアスプレーに代表される整髪料。整髪料を使い続けると薄毛になると聞いたことがありませんか?日頃から整髪料を使われている方からすると、死活問題ともなりうるでしょう。果たして整髪料で薄毛になるのは本当なのでしょうか。この記事では整髪料と薄毛の関係や正しい整髪料の使い方、薄毛の対策方法などをご紹介しています。

なぜ整髪料が薄毛の原因になると言われているのか

30代から40代の男性で整髪料を使用している方のうち、半数以上はヘアワックスを使用 しています。このことから整髪料のうち、とくにヘアワックスを使うと薄毛になりやすいとイメージされている方が多いのではないでしょうか。たしかにヘアワックスは、整髪料の中でも髪の毛にダメージが大きそうな気がしなくもありません。ではなぜ、整髪料を使うと薄毛になりやすいと思っている人が多いのでしょうか?

整髪料の成分が毛穴に詰まるからという説

整髪料は髪の毛を立たせたり、キープしたりする働きを重視しているため、どうしても髪の毛への付着力が強くなっています。またツヤを見せるために油分が配合されていることも少なくありません。そのため整髪料の成分が毛穴につくと、毛穴を塞いでしまうことがあるのです。毛穴が詰まると、髪の毛が健やかに育ちにくくなるため、薄毛の原因になると思われています。

整髪料の成分が頭皮に刺激を与えるからという説

整髪料にはさまざまな成分が配合されています。界面活性剤や増粘多剤、防腐剤など、挙げればきりがありません。このうち界面活性剤は、本来は混ざらないはずの油と水を乳化して混ぜる働きがあります。界面活性剤の中には皮膚への刺激が強いものもあるので注意しなければなりません。人によって合う成分と合わない成分がありますし、頭皮の強さも違うので一概に界面活性剤が悪者というわけではありませんが、刺激が原因で頭皮が荒れ、薄毛につながることもあると考える人もいるのでしょう。

整髪料を落とすときに頭皮に負担をかけるからという説

整髪料は皮脂やホコリと比べると、付着性が高くシャンプーをしてもなかなか落ちません。とくにキープ力が高いものは落ちないことが多いでしょう。整髪料を落とすために何度もシャンプーしている方も中にはいらっしゃるかと思います。このシャンプーのしすぎが頭皮に良くないのです。によって頭皮の皮脂が奪われると、バリア機能がうまく働かなくなり、頭皮が荒れる原因になります。

整髪料で薄毛になるのは本当なの?

整髪料が薄毛の直接的な原因になるとは正直考えにくいです。まったく関係していないと言い切ることはできませんが、可能性としてはとても低いでしょう。人間は何か悩みや問題が起きた場合、過去の自分を振り返って原因を探ろうとするものです。整髪料を使っている男性は多いので、「もしかして整髪料が原因なのでは?」と思ってしまいやすいのだろうと考えられます。

薄毛の原因はほとんどが男性ホルモンによるもの

男性の約3人に1人は薄毛に悩んでいます。100人いれば30人以上が薄毛の悩みを抱えているのです。50代では約40%、60代では約50%、70代になると約60%の方が薄毛の悩みを抱えています。 男性の多くが抱える薄毛の悩みは、ほとんどがAGA(男性型脱毛症)によるものだと言われています。AGAとは男性ホルモンの1つであるジヒドロテストステロン(DHT)が髪の毛の成長を妨げることで起こるものです。原因がジヒドロテストステロンであるとはっきりわかっています。

ということは、整髪料を使ったから薄毛になったと思われている男性の多くもAGAであると言えるのです。AGAになった方を見てみると、整髪料をほとんど使わない方もいれば、毎日のように使われている方もいます。つまり整髪料を使ったか使わないかは薄毛の原因にはあまり関係していないのです。

薄毛のなりやすさは遺伝子で決まっている

AGAはジヒドロテストステロンの働きによるものだと先ほどお伝えしました。実はジヒドロテストステロンの作られやすさや、髪の毛への影響の与えやすさはある程度、遺伝によって決まっています。ジヒドロテストステロンは、テストステロン(男性ホルモンの一種)に5αリダクターゼ(5α還元酵素)が働くことで作られます。5αリダクターゼの働きの強さは遺伝によって決まるところが大きいのです。また作られたジヒドロテストステロンが結合するアンドロゲンレセプターの感受性の高さも遺伝要素が強いと言われています。

頭皮に負担をかけない整髪料の使い方

男性の薄毛のほとんどが男性ホルモンによるものです。これは間違いのない事実なのですが、そうであっても頭皮に負担をかけるような生活は避けたいと思うものでしょう。可能性が低いとはいえ、整髪料が原因で薄毛になる確率はゼロではありません。少しでも頭皮に負担をかけない整髪料の使い方を確認しておきましょう。

頭皮につかないように気をつける

整髪料が頭皮につかない使い方をすれば、頭皮トラブルもある程度は防ぐことができます。ワックスをつけるときに地肌をさわらない、髪の毛の根元は避けて毛先につけるなど心がけましょう。たくさんつければつけるほど、シャンプーで落ちにくくなるので、使う量にも注意が必要です。

カチカチに固めた場合はリンスから使う

必要があってガッチリと髪の毛を固めることもあるでしょう。カチカチに固まった髪の毛はシャンプーをしてもなかなか落ちません。ハード系の整髪料でがっつり固めたときは、リンスやコンディショナーなどから先に使うのをおすすめします。そうすると固まっていた髪の毛がするすると解けて、扱いやすくなるのです。これは奇抜な髪型に整えることの多い大道芸人なども使用している方法ですので、シャンプーで落ちない場合はぜひお試しください。

整髪料はその日のうちに落とす

仕事から帰ってきてうっかり寝落ちしてしまった経験はないでしょうか。普段はなんともない整髪料でも、長時間つけていることで頭皮が荒れてしまう可能性があります。疲れていても髪の毛のために、整髪料は必ずその日のうちに落としてあげましょう。

男性ホルモンにフォーカスした薬で治療をするのが確実

薄毛が気になってきた場合は、AGAの可能性がとても高いです。整髪料の使い方に気をつけるのももちろん大切ですが、髪の毛のボリュームが気になってきた段階で早めに治療を始めましょう。AGAはジヒドロテストステロンの影響で起こることから、ジヒドロテストステロンの生成を抑える医薬品が治療によく使われています。プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)は名前を聞いたことがある方も多いでしょう。この他に毛周期を正常に整えていくミノキシジルも有名です。これらの治療薬はすでに多くの薄毛で悩む男性に使われており、発毛効果もしっかりと確認されています。

まとめ

整髪料を使い続けると薄毛になる可能性は、ゼロではないものの可能性として大きいものではありません。たしかに頭皮のことを考えて、整髪料の使い方に気をつけるのも大切です。しかしそれよりも、正しい薄毛の対策を始めることが何よりも重要であると言えます。薄毛は早く対策すればするほど治療効果も出やすいので、早めに治療を始めましょう。治療に加えて整髪料を頭皮につけないようにしたり、その日のうちにきちんと洗い落とすようにしたりなどの対策をすれば、より一層、頭皮に良い状態を作ることが可能です。

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