HARG+(ハーグプラス)療法について
Q .HARG+療法はいつ頃効果が出てきますか?
A .毛髪治療は全て同じですが、すぐに治療効果を実感できるということはありません。HARG+療法では早ければ治療後4ヶ月目ごろに効果をご実感できるでしょう。
Q .HARG+療法は効果がないという意見もあるようですが?
A .どの治療もそうですが、絶対に効果がある、ということはありません。 もっともエビデンスレベルの高いプロペシアでも30%~40%の方では増毛が見られないのです。 またHARG+療法といっても、頭部にフラクショナルレーザーで微小な穴をあけ、そこに成長因子を塗るだけの治療を行なっているところや、皮膚科医、形成外科医でない医師がなんとなく注射するだけのクリニックも多数あり、効果にばらつきがあるのはやむ得ないのかもしれません。 当院では20名の患者さまにモニターを行なったところ、 ・男性6名著効、2名改善、2名不変、0名増悪 ・女性7名著効、3名改善、0名不変、0名増悪 という優れた効果を確認しています。 いずれの患者さまも男性はフィナステリド、ミノキシジル5%の併用、女性はミノキシジル2%、パントガールの併用を行なっています(上記の薬に関しては当院ではHARG+治療期間は無料でご提供させていただいております)。
Q .HARG+療法と他の治療との効果の比較を教えてください。
A .AGAに関してHARG+療法は内服療法や外用療法と比べてよりより早く発毛を促すことが分かっています。 ただ、薄毛治療においてそれぞれ作用機序、長所短所が異なりますで、HARG+療法とフィナステリドやミノキシジルと比較してもあまり意味がないように思われます。早く確実に髪を増やしたい人は同時に行うといいでしょう。
Q .HARG+療法の危険性について教えてください。
A .大きな副作用がないのがHARG+療法のいいところです。製剤は人の脂肪幹細胞の培養の上澄み液から製造されていますが、完全に滅菌していますので感染の可能性もないですし、3万件以上の治療実績にも関わらずアレルギーの報告もありません。 軽症の副作用としては頭部に針でASCV+HRLVを溶解したものを注入するため、頭部に痛みが数日残ることはしばしばあります。内出血になる場合もありますが、その場合、7−10日で消失します。
Q .HARG+療法はどこのクリニックで受ければいいですか?
A .色々なクリニックがありますが、 ・実績が豊富 ・正規の製剤を使っているところ ・医師が正規の皮膚科、形成外科のトレーニングを受けていること ・保険治療も行なっているところ ・料金がリーズナブルなところ がいいと思います。 お困りの方は当院にご相談くださいませ。
Q .他の医院と‘はなふさ皮膚科’のHARG+(ハーグプラス)療法の違いについて説明して下さい。
A .はなふさ皮膚科のHARG+療法は、もっとも安い金額で治療を提供させていただいています。また治療期間中は 男性はフィナステリド、ミノキシジル5% 女性はパントガール、ミノキシジル2% を無料で提供させていただいております。 はなふさ皮膚科では、熟練した皮膚科専門医、形成外科専門医、もしくはそれに准じる実績のあるドクターが正規品のASCE+HRLVを用いHARG+療法を行います。HARG+療法はきちんと適応を選び、適切な深さに、十分な量を注入する必要があります。当院は結果を出すためにあらゆる手間を惜しまず治療を行うのが特徴です。頭皮にレーザーや針で傷を作り、そこに塗るだけの治療や、非正規の製剤を注入では効果は期待できません。
Q .頭頂部だけでHARG+療法希望ですがもっと安くならないですか?
A .残念ながら安くなりません。頭頂部だけの場合もASCE+HRLVの1ボトルを使用することになるからです。当院では安全性を重視し、1ボトルを使いまわししたり、一部使用して残りを保管しておいたりせずに1ボトルを1回で使い切る方針としてます。
Q .HARG+療法は一回では効きませんか?
A .残念ながら、一回の治療ではあまり効果は期待できません。他の治療もそうですが、短縮した毛周期を安定させて、髪が増えていくまではしばらく時間がかかります。そのため当院では6~9回を1クールとしています。
Q .植毛とHARG+療法と迷っているのですが?
A .どちらもいい治療だと思いますが、産毛が残っているうちはHARG+療法でもいいのではないでしょうか。植毛を数千本行なったところでそれほど変わるわけではなく(頭髪全体では10万本以上あります)、何度か植毛を行う必要があり、費用は数百万円になるでしょう。 ダウンタイムは、1週間は見込む必要があり、痛みも強い治療です。それと比べるとHARG+療法の方が安価で、お手軽です。タウンタイムもほとんどありません。 もちろん薄毛の進行具合によっては植毛が必要になる場合もあります。
Q .HARG+療法の効果の持続期間を教えてください。
A .もともとの疾患がなんだったかにもよります。例えばAGAの場合はHARG+療法で髪を増やしても髪が男性ホルモンの攻撃に晒されてまた抜けていきますので、何もしなければ効果は1年くらいで弱くなっていくでしょう。そのため、HARG+療法を終わった後でも、男性ホルモンよる攻撃から頭髪を守るためにフィナステリドを続ける必要があります。 女性型脱毛の場合は、原因が解明されていないだけに効果の持続期間に関しては人ぞれぞれですが、やはり治療をやめて3年程度で持続効果が弱まってくる方が多いです。そのため女性の場合はミノキシジルの継続を行うといいでしょう。
Q .HARG+療法は10代、20代でも効果がありますか?
A .抜け毛の原因、疾患にもよりますが、AGAの場合は効果が期待できるでしょう。日本ではそれほど症例はありませんが、海外では10代、20代のAGAの症例がたくさん見られます。10代であればフィナステリド(プロペシア)を飲むことができませんでので、HARG+療法を選択した方がいいでしょう。 円形脱毛症の場合は保険治療を優先します。 いずれにしろまずは脱毛の原因を調べてから治療に取り掛かる必要があります。育毛専門クリニックでは皮膚科専門医が常時勤務していることはまずないので、当院のような保険の皮膚科も併設しているところで治療をスタートするといいでしょう。
Q .HARG+療法はM字の薄毛にも効果がありますか?
A .はい、生え際のM字の脱毛というとAGAの初期症状であることが多いのですが、HAGR療法とフィナステリド、ミノキシジル外用薬の組み合わせで大いに改善が期待できるでしょう。
Q .成長因子を使った注射の薄毛治療があるようですが、どうですか?
A .成長因子といっても色々な種類のものがあるので一概には言えませんが、成長因子のみの注射は効果が乏しいばかりか、肉芽形成などの副作用が多く、あまりいいとは言えません。
Q .生まれつき毛が薄いのですがHARG+療法は効きますか?
A .症状によりますのでなんと見えいないのですが、生まれつき髪の毛薄い方でHARG+療法である程度改善した方も多いです。一度診察に来られるといいでしょう。
Q .HARG+療法は何回くらいやればいいですか?
A .6-9回を1クールとしています。1クール治療するとある程度増えてくることが多いので、そのまま維持療法(男性の場合:フィナステリド、女性の場合:ミノキシジル 2%)を行なってもいいですし、もう少し増やしたい場合は2クール行なってもいいでしょう。
Q .HARG+療法で他の体毛も濃くなったりしますか?
A .HARG+療法で頭髪以外の毛が濃くなるという副作用は報告されていないし、原理的にも考えにくいと思われます。ミノキシジル外用薬が顔に垂れてきて顔に多毛が見られることがあります。
Q .HARG+療法とその他の育毛メソセラピーの違いはありますか?
A .HARG+療法に使われる薬剤は脂肪幹細胞の培養液のから作られるものです。様々なサイトカインや成長因子が含まれるため副作用が少なく、高い効果が期待できるものと考えています。今後他にも良い製剤が生まれてくるでしょうが、現時点では純正品のASCE+HRLVが安全性と効果のバランスがいいと考えています。
Q .HARG+療法が失敗することはありますか?
A .副作用という意味では重大な副作用は報告されていませんので、ご安心ください。当院で行なったフィナステリド、ミノキシジルを併用したオープン試験では、90%の方に中程度以上の増毛が見られました。10%の方はわずかな増毛もしくは増毛が見られませんでした。現状より悪化した方はおられません。そういった意味では‘失敗’しにくい治療と言えるでしょう。
Q .女性の薄毛に対してHARG+療法は効果がありますか?
A .はい、女性の薄毛に対しても高い効果を期待できます。男性よりも女性の方が効きやすい、という報告もあります。
Q .薄毛にならない生活習慣を教えて下さい。
A .薄毛の原因についてはそれほど明らかではないのですが、生活習慣と関連しているものとしては急速なダイエット、鉄欠乏、亜鉛欠乏、過剰な喫煙習慣、広範囲で重篤な頭部湿疹などが挙げられます。心因性のストレスと薄毛との関係はケースレポートで紹介されている程度ではっきりしたことはわかっていません。 結局は栄養のバランスの良い食事をとって、適切な運動、睡眠をとり、頭皮に負担にならないシャンプー、整髪料、染髪を行うと良いでしょう。 AGAに関してはイメージと異なり生活習慣はほとんど関係ないことがわかっています。毛包の男性ホルモンを活性化する強さおよび感受性によりほぼ決まります。ですので生活習慣を改善させてAGAを改善させようという試みは医学的にはほぼ無意味ですので、早めに病院で治療させることをお勧めします。
Q .HARG+治療による発毛はずっと生えたままですか?
A .もともと薄毛になった原因にもよります。AGAの場合はせっかく生えた髪もやはり男性ホルモンの影響によりまた抜けていってしまいますのでフィナステイドの内服は継続すると良いでしょう。 女性型脱毛の場合は、発毛は持続することが多いですが、人によってはやはりなんらかの要因で薄くなっていくこともあります。女性の場合はミノキシジル外用薬を継続し、時々HARG+療法を追加すると良いでしょう。 また加齢に伴う脱毛の影響も及んで来る可能性がありますので、ずっと生えたままというのは少し難しいかもしれません。
Q .円形脱毛症ですが、HARG+療法で治りますか?
A .改善する可能性ありますが、まずは保険治療を行なった方がいいです。円形脱毛症は自己免疫疾患の側面が大きいですので、まずはその自己免疫の過剰な働きを抑制することが必要です。保険治療をいくら行なっても良くならない、という場合はHARG+治療検討してもいいでしょう。当院では保険治療で改善しなかった重度の円形脱毛症の患者様で、HARG+療法でほぼ回復した例もあります。
Q .妊娠を考えていますがHARG+療法は受けられますか?
A .妊娠中の安全性が確立していませんので、ご出産が終わってからHARG+療法を受けることをお勧めしています。
Q .HARG+治療中は何らかの生活制限はありますか?
A .HARG+療法後、1週間程度は染髪、パーマは避けた方がいいでしょう。そのほかは特に生活制限はありません。洗髪は当日から行えます。飲酒も適量であれば問題ありません。運動も通常通り行っていただけます。
Q .HARG+治療中は食べてはいけないもの、飲んではいけないものがありますか?
A .特にありません。一般的に体にいいと言われるバランスの良い食事を心がけましょう。
薄毛一般に関する質問
Q .髪の毛がたくさん抜けるのですが、薄毛になってしまいますか?
A .一日50—100本程度の脱毛は通常のことですので、その程度であればそれほど心配ありませんが、それ以上のことが慢性的に続くようなら注意が必要です。また抜け毛の本数が少なくても、抜けた毛が細くて小さい毛が抜けていればその時点で注意が必要と言えるでしょう。それはAGAもしくは女性型脱毛症の始まりと言えるからです。
Q .季節によって抜け毛の量が変化しますか?
A .やはり人間にも抜け毛の季節差があり、平均すると秋に最も抜け毛が増えることがわかっています。動物であった時のなごりであるとか様々な説がありますがはっきりしたことはわかっていません。
Q .AGAは遺伝しますか?
A .ある程度は遺伝しますが、糖尿病や高血圧と同様に多因子遺伝のため、父親がAGAであったから50%の確率でAGAになるというような単純な遺伝形式ではありません。 ご家族にAGAの方が多いとAGAになる可能性が高いでしょう、というくらいのことしかいえません。
Q .AGAは隔世遺伝すると聞いたのですが?
A .隔世遺伝というのは母方のお爺様がAGAの場合、自分もAGAになりやすいということをさすと思いますが、他の条件が全く同じであればそういった傾向もあるでしょうが、AGAは多因子遺伝によるものですので、母方のお爺様の遺伝子が決定的に影響を与えるということはありません。色々ある要因の一つと思った方がいいでしょう。
Q .女性型脱毛症と男性型脱毛症は同じものですか?
A .原因不明の成人女性に見られる前頭部、頭頂部に見られる脱毛はAGAは似ていることから、女性の男性型脱毛症と呼ばれたり、女性型男性型脱毛症といった名称で呼ばれていました。 しかしその脱毛症の人の男性ホルモンの値を測定してもそうでない人との差はなく、AGAの治療薬であるフィナステリドに反応が見られないことから、成人女性の原因不明の薄毛とAGAは決定的に違う、ということがわり、今は女性型脱毛症と呼ばれるようになりました。しかし、AGAと発症年齢、症状が比較的似ていることからいまだに女性型男性型脱毛、女性型AGAと言われたりしています。
Q .女性の薄毛は遺伝しますか?
A .女性の薄毛、いわゆる女性型脱毛症の原因ははっきりわかっていないのですが、遺伝的な影響もかなりの割合であると思われます。ただし女性型脱毛症も原因遺伝子が一つではなく多因子遺伝形式をとると思われますので、お母様が女性型脱毛症だからと言って子供が必ずそうなるという類のものではありません。
Q .女性の薄毛の原因を教えてください。
A .女性の薄毛はたくさんの種類があります。少しあげるだけでも女性型脱毛症、瘢痕性脱毛症、円形脱毛症、慢性休止期脱毛、トリコチロマニア(抜毛症)、加齢に伴う脱毛症など様々です。慢性休止期脱毛は甲状腺異常や鉄欠乏性貧血、膠原病、出産、栄養失調、薬剤が原因となりえます。 最も多い女性型脱毛症の原因ははっきりとは分かっていません。遺伝的な影響は少なからずあるでしょう。
Q .マッサージすると薄毛にいいと聞いたのですが?
A .残念ながらマッサージが薄毛に効くとという報告はありません。もちろんAGAに対して効果があるということもありません。
Q .タッピングやブラッシングは薄毛に効果がありますか?
A .こちらもマッサージ同様、薄毛、AGAに効くという報告はありません。むしろタッピングやブラッシングをやりすぎると頭皮が痛んで薄毛が悪化する可能性もあるでしょう。
薬に関する質問
Q .プロペシア内服前に採血は必要ですか?
A .健康でかつ定期的に採血をしている人なら必要ないでしょうが、もともと肝障害のある方、採血をほとんどほとんどしたことのない人であれば、使用前に一度採血しておくことをお勧めしております。
Q .容量の多い薬をもらって砕いて少しずつのむと経済的と聞いたのですが?
A .1mgのプロペシアを処方してもらって、それを砕いて0.2mgずつ飲むというのは確かに経済的ですがプロペシアを砕くという行為は非常に危険行為ですので決してやらないようにお願いします。プロペシアの粉末が妊婦に暴露した場合、胎児の奇形が起こりうるからです。
Q .プロペシア、ザガーロといった内服薬は精子に影響を与えますか?
A .プロペシアに関しては精液の減少(1%以下)、精子の質の低下(頻度不明)が報告されていますが、それがプロペシアによるものなのかどどうかははっきりしません。 ザガーロに関しては添付文書で‘投与52週目における総精子数、精液量及び精子運動率の投与前値からの平均減少率は、それぞれ23、26及び18%であり、’それなりの影響は避けられないようです。実際にザガーロによる影響はどの程度かはっきりしませんので判断は個々の判断によると思われますが、妊活中はプロペシア、ザガーロは避けた方が賢明でしょう。
Q .フィナステリドとデュタステリドどちらのほうが効きますか?
A .フィナステリド(プロペシアの系統)とデュタステリド(ザガーロの系統)がありますが、フィナステリド1mgとデュタステリド0.5mgを比べるとデュタステリドの方が効く可能性があります。ただしデュタステリドの方が、性機能に対する副作用が多いので、まずはフィナステリドからスタートすることをお勧めします。
Q .もしプロペシアを飲むのをやめるとどうなりますか?
A .内服をやめると3〜6ヶ月で効果は消失します。内服中止1年で内服しなかった状態に戻ります。ですので、薬は続ける必要があります。
Q .プロペシアとミノキシジルどちらの方が効きますか?
A .フィナステリドとミノキシジルは作用機序が異なりますので、どちらの方が効くか単純に比較することは困難ですが、どちらか一方というとフィナステリドの方か効きます。両方使うとより良いでしょう。
Q .プロペシアで効かなかったらどうしたらいいですか?
A .ミノキシジル外用薬を追加するか、デュタステリド(ザガーロ)に切り替えましょう。それでも効果がなければHAGR療法を追加するといいでしょう。
Q .クリニックではフィナステリドなどの薬剤が少し高い気がしますが?
A .当院では厚労省、もしくはFDA(米国の厚労省に相当するもの)の承認品のみを正規のルートで購入しているため、少し高くなっていますが、安全や信頼はお金では買えませんので、少し高くなっています。
Q .市販の育毛剤、養毛剤、発毛剤はどれくらいの効果がありますか?
A .種類によって異なりますが、ミノキシジルの配合されたもの(リアップシリーズなど)は医療用のミノキシジルと同等の効果が期待できます。そのほかに関してはせいぜい弱いエビデンスがある程度で現時点では充分な効果が期待できるとは言えないでしょう。詳しくはこちらをご参照ください。 高価な育毛剤だと効果がありそう、と思ってしまう方もおられると思いますが、決してそんなことはないので注意が必要です。どのようなものでも、外用薬だけで印象が変わるまで毛を増やすことはほぼ不可能です。