はなふさ皮膚科

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発毛・育毛のためのメソセラピー

メソセラピーとは

メソセラピーというのは、ビタミンやミネラル、アミノ酸、酵素やホルモンなど、様々な有効成分を皮下に注射し目的とする効果を素早く得ようとする治療の総称です。
もともとは皮膚を若返らせるのを目的として始まりました。
皮膚はバリア機能としての役割があり、薬剤を塗布してもなかなか吸収されないという難点があるため、微細な針を使って皮下にダイレクトに注射する方が効果的と考えられます。

現在AGA治療だけでなく脂肪溶解注射による痩身治療や、美白、たるみ、しわ治療などに使われています。

AGA治療におけるメソセラピーとは

従来のAGAの治療と言えば、内服薬や外用薬の使用がメインです。
しかしこれらの方法は、発毛効果を実感できるまでに長い月日が必要となります。「少し増えてきたかな?」と思えるのにおよそ4~6か月、目に見えて発毛を実感できるまでには1年ほどかかってしまうものです。

発毛効果の実感までに長い時間がかかってしまうのをなんとかしようと開発されたのが、AGA治療のためのメソセラピーです。
メソセラピーによって、髪の毛の成長に必要な成分を頭皮から直接送り込み、早い発毛効果を実感することが目的です。

メソセラピーの種類

AGA治療のメソセラピーと言っても、いくつかの種類があります。
それぞれ、使われている成分や効果について、詳しく見てみましょう。

成長因子(グロースファクター)によるメソセラピー

メソセラピーは、髪の毛の成長に必要な成分を頭皮に注入していく治療方法です。
クリニックによって使用している成分がやや異なるものの、多くは成長因子やAGAの治療薬、栄養素などを注入することで治療していきます。

AGAの治療薬や髪の毛に良いとされる栄養素に関しては馴染みがある方も多いでしょうが、成長因子についてご存知の方は少ないかもしれません。
成長因子とは細胞分裂を促したり発毛を促進したりする働きを持つタンパク質のことです。
発毛治療に有効とされている代表的な成長因子には以下のものがあります。

成長因子(グロースファクター)
  • ・VEGF
  • ・HGF
  • ・PDGF
  • ・IGI-1
  • ・bFGF
  • ・KGF
  • ・TGFβ

メソセラピーでもっとも大切なポイントとなるのが、上に挙げたような成長因子です。
たとえばVEGF は血管内皮細胞成長因子と呼ばれており、血管新生といって新しく血管を作る働きを持っています。
血管が増えれば頭皮を流れる血液の量も増えるので、髪の毛が成長しやすい環境を整えることが可能です。

HGFは肝細胞成長因子とも呼ばれており、退行期や休止期にある髪の毛を、髪の毛が太く長く育つ期間である成長期に誘導し維持する働きがあります。

PDGF は血小板由来成長因子と呼ばれているものです。細胞分裂を促進したり、傷を修復したりする働きがあります。

このようにさまざまな働きを持つ成長因子を頭皮に直接注入することで、内服薬や外用薬だけの治療と比べてスピーディーな発毛を促します。

一見合理的に見える方法ですが、実は成長因子というのは制御が難しいという側面があります。
成長因子は一旦皮内に注入すると、それにどの程度反応するかは人によって異なり、事前に予測することは困難です。
人によっては成長因子が効きすぎて瘢痕化のリスクがあるため行うべきではないという論文が多数あります。
一概に危険というわけではないのですが、安全性を最優先させるというポリシーにより当院は使用しないようしています。

PRP(多血小板血漿療法)によるメソセラピー

PRP (多血小板血漿療法) によるメソセラピーは、自身の血を採取し、それを遠心分離し、上澄みの血小板が豊富な層を取り出し、それを頭皮に注入する方法です。

人が指を切るなどのケガをした時に傷が塞がりカサブタができて完治する、といった人が本来もっている治癒機能は、血液中に含まれる”血小板”によるところが大きな要因となっています。
この血小板の組織を修復する働きを利用したのがPRPによる治療です。
PRPでは自身の血液を使うため、アレルギーや感染症の危険性は最小限に抑えられ安全性が高いといわれています。

多血小板血漿(platelet-rich plasma: PRP)は自己末梢血由来の産物でありその中には組織修復に関わる様々な成長因子・接着因子が含まれる。理論的にアレルギー発症や感染症伝播の危険性がなく、培養等の生体外操作を要さず血液採取と同時に一期的に治療実施が可能であることは臨床上、極めて重要なアドバンテージである。安全性と簡便性を併せ持ち、医療経済的にもメリットを有する。血液採取量は少量であり、自家組織の犠牲を伴わないため生体に優しい。
引用元:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12401000-Hokenkyoku-Soumuka/0000167253.pdf

こちらも様々な論文が発表されており、論文によっては一定の効果が見られています。 治療がやや煩雑になり、高額になるのが難点と言えるでしょう。

毛髪再生メソセラピーによく使用される成分

メソセラピーでもっとも重要とされている成分は、上で紹介したような成長因子です。
しかしクリニックによっては成長因子以外に、一般に内服薬として使われるフィナステリドや外用薬のミノキシジルを注入しているところもあります。
髪の毛の成長に良いと言われている、ヒアルロン酸やアミノ酸、ビタミンやコエンザイムQ10を注入するケースもあるようです。

しかしながらこれらの成分が本当にAGAに効果があるのかに関しては、はっきりと言い切れない部分があります。

ミノキシジル

ミノキシジルを頭皮に直接注入した例では、効果が見られたという報告がわずかにある程度であり、効果や安全性が実証されたとは到底言えない状況です。

販売されているミノキシジルは、そもそも頭皮に塗布するように調整されているものです。それを頭皮に直接注入することは決して行ってはなりません。
添付文書に書かれている以外の方法で医薬品を使うということは、安全性も効果もわからないまま使用するのと同じです。
そのため注入用の特殊なミノキシジル製剤が販売されるまで、当院ではミノキシジルを使ったメソセラピーを行う予定はありません。

フィナステリド

フィナステリドは経口投与でも副作用が少なく、効果も安定しているため、あえてメソセラピーに使うメリットはないでしょう。
またフィナステリドもミノキシジルと同様に、メソセラピー用の安全な製剤は現在製造されていません。

デュタステリド

デュタステリドに関しては、経口投与による男性機能への影響が懸念されますので、メソセラピーの材料として使われていく可能性があります。
現時点ではAGA治療に対するエビデンスが十分とは言えないため、当院では使っておりません。またデュタステリドを使ったメソセラピー用の安全な製剤も現在のところはまだ製造されていません。

その他の栄養素

では栄養素を使ったメソセラピーについてはどうでしょうか。
実は、ビタミンやアミノ酸、酵素、ミネラルによるメソセラピーによって髪が太くなったり、増えたりしたといったデータがあります。
しかしどれも小規模な治験にとどまっています。
論文により製剤がまちまちですし、十分に安全性と効果が保証されているとは言いがたい状況です。
まだまだ確実な効果が認められたわけではありませんが、髪が太くなったり増えたりしたデータがあるのは事実ですので、今後に期待といったところでしょう。

HARG療法と他のメソセラピーの違い

数ある毛髪再生のためのメソセラピーの中のひとつに、HARG(ハーグ)療法があります。
その他のメソセラピーとの大きな違いは、重大な副作用が報告されていないこと、そして論文によって十分な実績が確認されていることです。

HARG療法は、成人の脂肪幹細胞の培養中の上澄み液を集め抽出したタンパク質を凍結乾燥したAAPEパウダーを使用します。
このAAPEパウダーには様々な成長因子、サイトカイン(細胞間相互作用に関与するタンパク質)が含まれています。
AAPEパウダーを溶解したものを頭皮に直接注入する治療がHARG療法です。

AAPEパウダー

HARG療法は現時点で少なくとも3万件の実績があることが特徴です。
国外ではすでに数万例にわたって臨床で使用されています。それでいて重大な副作用は報告されていませんので、とても安全性が高いことがおわかりいただけるでしょう。
HARG療法以外の成長因子を使ったメソセラピーを行った例では、瘢痕といって、傷口が盛り上がったようなものができてしまったとの報告があります。

HARG療法ではこのような副作用は報告されていません。同じように成長因子を使った治療なのになぜこのような違いがあるのか気になる方もいるでしょう。
要因としては、HARG療法で注入に使われているAAPEパウダーには、成長因子やサイトカインなどがバランス良く配合されているためだと考えられています。

毛髪再生のためのメソセラピーの効果に関してはまだ不明な部分が大きいのですが、HARG療法に関しては効果が論文にも投稿されています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6327114/

現在様々な院で提供されている毛髪再生のためのメソセラピーは、成長因子やフィナステリドやミノキシジルなどの医薬品、アミノ酸やビタミンなどを頭皮に直接注入していく治療方法です。
内服薬や外用剤だけでは発毛までに時間がかかりますが、メソセラピーを併用することでより早く発毛させられる可能性があります。
しかし、様々な薬剤が試されているものの、たしかな効果がまだ確立されておらず、副作用が起こる可能性もあることから、必ずしもおすすめできる治療方法とは言えません。
一方でHARG療法は、すでに3万例以上の実績があり、効果の確認もされています。それでいて副作用が起こりにくいため、安全にしっかりAGA治療を行いたい場合は、HARG療法をおすすめします。

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